放射線治療科

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放射線の治療効果に関して

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Q.どんながんでも放射線治療が効きますか?
A.放射線治療は様々ながんの治療に用いられますが、放射線がよく効くがんと効きにくいがんがあります。放射線治療を行うかどうかについては、がんの種類の他に病変の部位や範囲や他の治療法との比較などいろいろな要素を含めて総合的に判断します。
Q.放射線治療の効果はどれくらいで出てきますか?
A.放射線治療の効果は、治療を開始してすぐに出るわけではありません。放射線によりがん細胞が死んでも、その細胞が分解されて無くなっていくまでにはある程度の時間がかかるためです。また、治療が終わってからも、しばらくの間は放射線の効果は続きます。
Q.放射線治療を途中で休むと効果がなくなりますか?
A.途中で治療を休んでも効果がなくなることなく、数日間程度の休止であれば治療効果に影響はほとんどないと思われます。しかし、照射期間中にあまりに長く間があくと、生き残っているがん細胞に生じたDNAの障害が回復してしまうため、治療効果が下がる可能性があります。
Q.放射線治療を受けたところに、もう一回放射線治療を受けることは可能ですか?
A.1度照射した部位に再度放射線治療を行う場合は副作用が増強する可能性があります。再度の照射を行うかどうかは初回治療の治療内容や治療間隔や病状などを考慮して慎重に判断します。
なお、照射する部位が異なる場合には、何度でも放射線治療を行うことができます。
Q.放射線には発がん性があると言われていますが、どうしてがんが治るのですか?
A.放射線は細胞の中のDNAに障害を与えるので、その障害の程度が強い場合には細胞は死にます。一般にがん細胞は正常細胞に比べて放射線に弱いため、その差を利用して放射線治療によりがん細胞だけを死滅させることが可能になります。
正常細胞のDNAに放射線治療によって生じた障害は自然に修復され元通りになります。修復がうまくいかない状態が長く続くと、がんが生じる可能性もありますが非常に稀なことです。

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