泌尿器科

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科の特色

当科では泌尿器科疾患の治療と機能温存,そして生活の質(QOL)を重視した,低侵襲治療・手術に取り組んでいます。

当科の特徴は,泌尿器科悪性疾患(がん)はもとより,良性,急性,慢性の泌尿器科疾患にお困りの高齢者から小児までの幅広い患者さんに対して,最新の知見を,患者さんの望む形で提供できる点です。泌尿器科単科で対応困難なことは,総合病院という特色を生かして,関係各科と密に連携しながら,ひとりひとりの患者さんの診療上の問題点を全人的・多角的に,多職種(医師,薬剤師,看護師,栄養師,ソーシャルワーカー,ケアマネージャーなど)と共に検討し,解決する方針を取っている点も特徴です。

さらに,治療後のフォローが必要な場合,かかりつけ医の先生方やケアマネージャーと密に連携しながら,包括的に切れ目なく患者さんやご家族を支え続けるように心掛けています。

また,当科は日本泌尿器科学会専門医・指導医,日本内視鏡学会および日本泌尿器内視鏡学会技術認定医,日本排尿機能学会認定医,難病指定医が常勤しています。

対象疾患

社会の高齢化に伴い,近年では泌尿器科の対象とする疾患が急速に増加しています。主な対象疾患は泌尿器科悪性腫瘍(腎がん,腎盂尿管がん,膀胱がん,前立腺がん,精巣がん,陰茎がんなど),泌尿器科感染症(腎盂腎炎,膀胱炎,前立腺炎,精巣上体炎),尿路結石(腎結石,尿管結石,膀胱結石),排尿障害(前立腺肥大症,過活動膀胱,神経因性膀胱,尿失禁),女性泌尿器科(骨盤臓器脱,腹圧性尿失禁),小児泌尿器科(昼間尿失禁,夜尿症,小児尿路結石),尿膜管膿瘍・遺残症などです。

一般的な泌尿器科疾患はもとより,腹腔鏡手術(ロボット支援下手術),女性泌尿器科,尿路結石,泌尿器科漢方治療などsubspecialty(より細分化された専門分科)領域にも積極的に取り組んでいます。

診療内容

日本泌尿器科学会専門医・指導医3名,専門医2名,医師2名の計5名で診療を行っています。外来は全て予約制であり,初診の方はかかりつけ医の紹介状を持参してください。また,急患対応,緊急手術などで予約通りの診察ができないことや,診察医が変更することもあります。症状が安定した患者さんは「かかりつけ医」へ逆紹介するよう,地域連携に積極的に取り組んでいますので,ご了承ください。

手術支援ロボット;ダビンチ

前立腺がんに対する前立腺摘除術,腎臓がんに対する腎部分切除術や腎摘出術,上部尿路上皮がん(腎盂がん,尿管がん)に対する腎尿管全摘術,先天性水腎症に対する腎盂形成術などを手術支援ロボット;ダビンチにて行っています。今後,膀胱がんに対する膀胱全摘除術や骨盤臓器脱に対する仙骨膣固定術を開始予定です。

尿路性器腫瘍

泌尿器科悪性腫瘍(腎がん,腎盂尿管がん,膀胱がん,前立腺がん,精巣がん,陰茎がんなど)の診断とその進行度および病態に応じた集学的治療を行っています。腎がん(腎摘除術,部分切除術),腎盂尿管がん,前立腺がん,副腎腫瘍などに対しては,積極的に侵襲の少ないロボット支援下手術,腹腔鏡下手術を施行しています。

また,抗がん剤治療においても新規治療に取り組み,ゲノム検査に基づくがんの個別化治療を推進しています。また,抗がん剤治療は患者のライフスタイルやライブバリューを重視し,がん化学療法室での外来通院での治療を積極的に行っています。

前立腺がん 膀胱がん 腎細胞がん

女性泌尿器科

子宮脱,膀胱瘤,直腸瘤などの総称である骨盤臓器脱や腹圧性尿失禁,間質性膀胱炎でお困りの女性は急増しています。当院では積極的にこれらの疾患の診断・治療(腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC手術),経腟式メッシュ手術(TVM手術),TOT/TVT手術など)を行っています。

骨盤臓器脱 間質性膀胱炎

尿路結石

腎結石,尿管結石,膀胱結石などの診断・治療を,高齢者から小児まで幅広く行っています。自然排石が困難な症例にはレーザー結石破砕術や体外衝撃波結石破砕術(SWL)を行っています。レーザー結石破砕術は入院で麻酔下に内視鏡手術で施行し,TUL(経尿道的尿路結石除去術)とPNL(経皮的尿路結石除去術)があります。また,当科では尿路結石の最新治療であるECIRS(経皮的・経尿道的同時尿路結石除去術)も積極的に行っています。体外衝撃波結石破砕(SWL)は原則的に外来で治療を行っています。

尿路結石症

排尿障害

前立腺肥大症,過活動膀胱,神経因性膀胱などによる排尿障害および尿失禁の診断・治療を行っており,ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法なども取り入れています。症状改善のみならず,生活の質(QOL)の向上を目指しています。また,当院は指定難病であるハンナ型間質性膀胱炎に対する指定難病医療費助成制度が使用できる指定医療機関です。

尿路性器感染症

腎盂腎炎,膀胱炎,尿道炎,前立腺炎,精巣上体炎などの診断・診療を行っています。病態,病状によっては入院して治療を受けて頂くことがあります。また,尿(膿)の流れが滞って水腎症などを呈し,抗菌薬治療がうまく効果しない場合,積極的に体外に尿を取り出す管(尿管ステント)を留置して治療します(ドレナージ治療)。

その他の尿路性器疾患

尿路損傷,尿路奇形などの疾患の診療を行っています。

泌尿器科の漢方治療

泌尿器科領域における種々の症状のなかで,漢方治療が有用な症状として,頻尿,尿失禁,尿路結石,男性不妊症,慢性疼痛などがあります。西洋医学ではうまく治療できない,漢方薬での治療希望がある場合など,ひとりひとりの体調や症状,健康状態などを考慮し,それにあった漢方薬治療を行います。

外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
 ≫≫手術日の注意[PDF]
 ≫≫外来診療担当医表
休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
広島市南区宇品神田一丁目5番54号
TEL(082)254ー1818(代表)

①⑦⑤番

「県病院前」下車徒歩3分

広電バス 12号

「県病院前」下車徒歩1分

まちのわループ 301,302

「県病院前」下車徒歩1分