放射線センター(放射線診断科)

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科の特色

放射線診断:形と働き

放射線診断には,人体の形態(形)をみるものと機能(働き)をみるものがあります。前者には,電離放射線(X線を用いる),単純X線写真,胃・大腸のバリウムを用いた消化管造影,CTや核磁気共鳴の原理を応用したMRI,超音波を用いる超音波診断等があります。がんの早期診断や治療方針の決定をはじめ広く医療の現場で役立っており,なくてはならないものになっています。後者は,放射線同位元素を用いる核医学検査に代表されるもので心臓や脳の血流や代謝を評価することができます。

IVR治療(画像下治療)

細い管(カテーテルという)を血管の中に入れ,X線観察下に操り,標的となるがんや血管の病変部に到着させ病気を治療します。肝臓がんの動注塞栓療法や緊急止血術などが代表的なものです。

≫≫血管造影CT複合型装置を導入

診療内容

CT検査

放射線を利用して体の輪切りを撮影します。体の中の様子をコンピューターを使って画像化する検査です。

当科には,マルチスライスCT(MDCT)装置64列が2台,80列が1台あり,脳動脈瘤や冠動脈の詳細な画像が得られ,虚血性心疾患のスクリーニング検査やステンド・バイパス治療後の経過観察に威力を発揮しています。また,少ないX線量でも良好な画像を得ることができ,被爆の低減に役立っています。

平成27年12月に導入した新しいCT装置では,Spectral CT(Dual Energy CT)と呼ばれる最新の機能を有しており,ビームハードニングアーチファクトを低減し,低エネルギー単色画像を仮想的に作ることによって,肝細胞癌などを高感度に検出したり,金属アーチファクトを低減したりすることができます。

≫≫造影CT検査のご案内

MRI検査

MRIとは,磁気共鳴断層画像(Magnetic Resonance Imaging)の略で,その原理は,強い磁石の中で,電波を与えることにより体の中の水素原子が共鳴し,電波を止めると水素原子から微弱な電波が出るというもので,MRI検査は,この微弱な電波を使って画像を作る検査です。当科には,3テスラMRI装置が2台配備されています。いずれも種々の高速撮像法の実用化によりコントラストのよい高精細な画像を比較的短時間に提供できるようになりました。MRアンギオ(脳血管・四肢血管が描出可能),MRCP(造影剤を用いない胆管・膵管画像),急性期の脳梗塞の診断(拡散強調像,MRアンギオや還流画像を組み合わせることで治療方針の決定に有用)などの撮像法にも対応可能です。3テスラMRI装置は,より細かい血管が描出できますので,小さな脳動脈瘤や梗塞巣が,より鮮明,明瞭に描出できます。

また,脳内の神経線維の経路を画像化する神経トラクトグラフィ(神経線維画像)を描出できるため,脳腫瘍と重要な神経線維との距離が観察可能になり,手術の適応や手術の範囲(切除部分)の決定に有効で,脳腫瘍のナビゲーションや放射線治療計画にも役立ちます。このほか,脳活動の画像化に優れており,言語野などの高次脳機能を客観的に測定できます。

SPECT-CT装置

本装置は,核医学検査に用いられる最新式の装置で,診断用マルチスライスCT装置(16列CT)とSPECT-CT装置(single photon emission computed tomography)を統合した装置です。この装置の利点は,SPECT装置とCT装置で撮影された高精度な画像の重ね合わせ画像(融合画像)を簡便に得られることです。

この融合画像は,腫瘍の正確な部位診断や病変の良悪性の鑑別,病期診断,転移や再発の確認,治療方針の決定などに役立ちます。

外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
 ≫≫手術日の注意[PDF]
 ≫≫外来診療担当医表
休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
広島市南区宇品神田一丁目5番54号
TEL(082)254ー1818(代表)

①⑦⑤番

「県病院前」下車徒歩3分

広電バス 12号

「県病院前」下車徒歩1分

まちのわループ 301,302

「県病院前」下車徒歩1分