高度生殖補助医療(ラボ)

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高度生殖補助医療(ART)ラボの紹介

ラボとは,生殖医療科では主に体外受精を行う場所のことをいいます。当施設のラボは,世界でもトップクラスの極めて清潔な環境を達成したクリーンルーム設備(クラス100)で,精液検査,精液処理,体外受精(顕微授精),受精卵凍結など全ての高度生殖補助医療を行う事ができます。高清浄度クリーンルームのラボでは,胚培養士がクリーンスーツを着用し,最先端機器を駆使しながら安全かつ確実な高度医療を実施します。

紫外線カットの黄色い明かり

クリーンベンチ内で受精卵を扱います

エアシャワーを浴びてから
入室します。

培養室(ラボ・クリーンルーム)

最新型のタイムラプス培養器を導入しています。受精卵の育つ様子を,受精卵を取り出さずに観察することができ,動的形態パラメータを解析することができます。

最新の無加湿型個別培養器を導入しています。患者さんごとに,異なるチャンバー内で,受精卵を安全に長期間培養することができます。

凍結保管庫(クリーンルーム)

-196℃の液体窒素の中で,精子・卵子・受精卵・卵巣を保存しています。

国内でもっとも大きい凍結保管庫を使用し,24時間の安全性監視システムにより大切に保存しています。

2000検体以上を保存できます。
蒸発分の液体窒素は自動供給されます。

庫内を上からみています。
液体窒素が充填されています。

患者確認は,2人以上の
ダブルチェックを行います。

大型の空気清浄機を導入し,
クリーンルーム内に保管しています。

当施設では,がん患者さんの妊孕性温存治療を積極的に行っており,がん治療(抗がん剤治療など)前に,精子,卵子,受精卵,卵巣組織を凍結保存しております。数十年もの長期の保存期間中,安全にお預かりすることができます。

医療安全・取違い防止システム

当院は,国内で最も早くバーコードを使用した医療安全システムを導入した施設の一つです。

バーコードシステムおよびヒトによる確認のダブルチェック体制で,高い医療安全性かつ取違い防止を実施しています。

また,患者さんからお預かりした凍結精子・卵子・受精卵・卵巣についても,バーコードによる入庫数や保管場所の管理を徹底しています。

採卵・胚移植時のリストバンド型
妻(女性)バーコード

採精時の夫(男性)バーコード

両方のバーコードを照合し,
夫婦関係を確認してから体外受精を行います。

胚培養士の紹介

胚培養士(エンブリオロジスト)は,体外受精をはじめとする高度生殖補助医療を実施する技術者です。私たちは,公立病院としては,全国で初めての専任胚培養士として採用されました。

専門的なトレーニングを経て,生殖補助医療胚培養士資格を取得しています。

主に,ラボで体外受精(顕微授精),受精卵培養,受精卵凍結などの高度生殖補助医療を提供します。

患者さんには,体外受精の詳しい説明を体外受精セミナーで行ったり,胚移植前には移植する受精卵(胚)の説明を個別に行っています。日々,技術鍛錬を行い,患者さんからお預かりした大切な受精卵のお世話に努めています。また,臨床研究成果は,学会や論文で積極的に発表しています。

畑 景子

はた けいこ(旧姓/佐藤)

胚培養士
医療技術専門員

広島大学卒・神戸大学大学院修了
(最大手不妊治療クリニックにてガラス化凍結保存の研究開発に従事)
生殖補助医療胚培養士資格取得

「一期一会,いつも全力入魂!」

渡邉 陽子

わたなべ ようこ

胚培養士
主任

広島大学卒・広島大学大学院修了
(ホルモン動態に関する研究に従事)
生殖補助医療胚培養士資格取得

「誠心誠意,患者さんのためにがんばります」

三浦 貴弘

みうら たかひろ

胚培養士
主任技師

東京農業大学卒
(マウスとサルの顕微授精研究に従事)
生殖補助医療胚培養士資格取得

「専門知識を駆使して,最先端医療を提供します」

外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
 ≫≫手術日の注意[PDF]
 ≫≫外来診療担当医表
休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
広島市南区宇品神田一丁目5番54号
TEL(082)254ー1818(代表)

①⑦⑤番

「県病院前」下車徒歩3分

広電バス 12号

「県病院前」下車徒歩1分

まちのわループ 301,302

「県病院前」下車徒歩1分