食道がん
食道がんの内視鏡治療
壁深達度が上皮内や粘膜固有層まで(T1a-EP/LPM)の病変では,リンパ節転移は極めて稀であり,内視鏡治療が適応となります。また,壁深達度が粘膜筋板に達するもの(T1a-MM),粘膜下層に浸潤するもの(T1b-SM)に対しても内視鏡治療が可能ですが,リンパ節転移の可能性があり,全身状態に応じて内視鏡的治療の適応が検討されます。
また,内視鏡切除後の組織学的評価(病理診断)によって,経過観察もしくは外科手術や放射線化学療法など追加治療の必要性について検討します(食道癌診療ガイドライン2017年版,日本食道学会)。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD;Endoscopic Submucosal Dissection)を行うことで従来の治療法(内視鏡的粘膜切除術 EMR;Endoscopic Mucosal Resection)では切除困難であったサイズの大きい腫瘍や潰瘍瘢痕を伴う例などでも一括切除可能になりました。当院では全周性病変を含めた大きな食道がんに対しても,全身麻酔を併用して内視鏡切除を行っています。
狭窄予防について
食道粘膜3/4周性以上の広範囲切除例では粘膜治癒の過程で,狭窄が高頻度で起こります。ステロイド局所注射・内服やバルーン拡張術を行い,狭窄の予防・解除を行っています。
食道ESD治療成績(2015年以降)
一括切除率(病変が一括で切除された症例):100%
完全一括摘除率(病変が一括切除され,かつ切除断端が陰性の症例):99.2%
偶発症(2015年以降)
後出血率:0%
穿孔率:0%
当院食道ESD件数
- 外来診療時間
-
午前8時30分~午後5時15分
※初診の方はかかりつけ医の
紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
なります)
※診療科によっては受診できない
場合があります。
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(12月29日から1月3日) - 面会時間
- 11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)