胃がん

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胃のはたらき

胃は食道と十二指腸の間に存在する約1.4Lの容積からなるJ字型をした袋状の臓器です。食道と胃の境を噴門,胃と十二指腸の境を幽門と言います。

胃は飲み込んだ食物をいったん貯留し,粥状に分解・消化するはたらきがあります。本格的な分解・吸収は小腸で行われますが,小腸の処理能力には限界があるため,胃から数時間かけて少しずつ食物が送られます。胃は塩酸を含んだ胃液を分泌し,食物を殺菌・消毒を行い,食物の腐敗を防いでいます。

胃の壁は食べ物の通る内側から,粘膜,粘膜下層,固有筋層,漿膜の4層からできています。

胃がんとは

胃がんは,胃粘膜より発生するがんでほとんどが腺がんです。胃の悪性新生物の95%を占める上皮性(粘膜由来)の悪性腫瘍で,日本では肺がんについで2番目に死亡率の高いがんです。

胃がんの罹患率は40歳代後半以降に高くなります。日本全体では,一昔前の同年代の人々と比べると,人口10万人当たりの罹患率は男女とも大きく減っていますが,高齢化のために胃がんにかかる人の全体数は横ばいです。がんで亡くなった人の数では,全がんの中で胃がんは2013年時点男性で2位,女性で3位ですが,以前と比べると胃がんで亡くなる人の割合は減ってきています。

罹患率の国際比較では,東アジア(中国,日本,韓国など)や南米で高く,欧米など白人では低くなっています。アメリカでは日系,韓国系,中国系移民の罹患率が白人より高くなっておりますが,それぞれの本国在住者よりは低い傾向にあります。一方,日本国内では東北地方の日本海側で高く,南九州・沖縄で低い「東高西低」型を示しています。

症状

胃がんは早い段階で自覚症状が出ることは少なく,かなり進行しても無症状の場合があります。特有の症状はなく,嘔気,食欲不振,胃もたれ感,上腹部痛,腹部膨満感,胸やけ,黒色便などの症状が出ることがあります。胃炎や胃潰瘍でも同様の症状が出現するため,検査をしなければ確定診断はできません。

検査

バリウムによる胃の二重造影法は日本で開発され,胃がん診断学の確立に大きな貢献をしてきましたが,電子スコープの普及と内視鏡の細径化が進み,組織の採取が可能な内視鏡検査が主流になっています。

良性・悪性の最終診断は内視鏡下に組織を採取(生検)し,病理医による組織診断により決定されます。

病期

病期とはがんの進行の程度を示す言葉であり,stage(ステージ)と言われることもあります。胃がんはI期(IA,IB),II期(IIA,IIB),III期(IIIA,IIIB,IIIC),IV期に分類されます。

がんの深さが粘膜および粘膜下層までのものを「早期胃がん」,深さが粘膜下層を超えて固有筋層より深部に及ぶものを「進行胃がん」と言います。

リンパ節転移,遠隔転移,腹膜播種の状況を組み合わせて病期が決定します。

資料:胃癌治療ガイドライン2014

治療

胃がんの治療は,内視鏡治療,手術,薬物療法(化学療法)の3つが中心であり,治療法は病期に基づいて決まります。

日本胃癌学会が作成した「胃癌治療ガイドライン」には病期に応じた標準治療が示されており,これを参考に個人の状態に合わせた治療法を選択しております。

StageIAの内,内視鏡的切除適応病変に対してはEMR/ESDが可能であり,患者さんへの肉体的負担が少ないこと,胃の機能温存が出来ること,入院期間が短縮できることから日本では積極的に行われています。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)では比較的大きな病変も一括切除できるようになり,内視鏡治療の適応拡大も検討されております。

また,遠隔転移のない手術可能症例に対しては外科手術が選択されます。がんのある胃の切除と同時に,周囲のリンパ節を取り除くリンパ節郭清,食物の通り道を作り直す再建手術が行われます。がんの深さが浅くリンパ節転移を認めない症例には,郭清を一部省略することが可能です。

資料:胃癌治療ガイドライン2014

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