乳がん

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外科療法

当院での乳がんの手術件数は年々増加傾向です。

乳房部分切除術においては可能な限り創を目立たせず、残った乳房の形を可能な限り自然な状態になるよう整要性を保つことを心がけています。乳房全摘術が必要な場合でも、形成外科常勤医が2名いることにより、患者さんの希望に応じた乳房再建方法を選択し、再建術を行うことができます。

手術前にリンパ節転移がないと診断された場合は「センチネルリンパ節生検」を行います。

一定数以上のリンパ節転移が認められた場合は「腋窩郭清術」を行います。手術後は、リンパ浮腫予防のための日常生活においての注意点などのアドバイスを含めたリハビリを行います。

手術前の説明のパンフレット(一部)[PDF:683KB]


当科は乳房再建術、遺伝性乳癌卵巣癌に対するリスク低減予防的乳房切除にも対応しています。

乳がん手術後のステージ別生存率

※2013-2023の当院データから当院医療情報部による照会データをもとに作成
※当院で手術を受けられている患者さんのみの解析です
※ステージ以外の因子は統合され解析しています

内視鏡手術

手術の方法は患者さんと納得いくまで話し合い、できるだけ傷を小さく目立たないように手術をすることを心がけています。そのために内視鏡補助下手術を積極的に行い、ほとんどの乳房部分切除術(温存術)は乳輪縁からの切開か、腋からの切開で行っているため術後も傷が目立たないよう配慮しています。


図7 乳房温存術(がんを中心に円筒状に切除します)(下図)
点線で囲まれた腫瘍を乳輪と腋の2か所の傷から手術します(上図)


図8 内視鏡補助下手術のための機器

センチネルリンパ節生検

乳がんが大きくなってくると、がん細胞はリンパ液の流れに乗って拡がって行きます。これをリンパ節転移といます。そして一番にたどりつくリンパ節をセンチネルリンパ節といいます。手術前に乳輪周囲に放射性同位元素や青い色素を注射することにより、図9のようにセンチネルリンパ節が見つかります。このリンパ節を手術中に摘出し、病理検査を行い、転移が無かった場合、その下流にある腋窩リンパ節郭清を省略することができます。郭清を省略することにより手術後のリンパ浮腫の危険を減らすことができます。内視鏡補助下手術と組み合わせると、傷の小さなバランスの保たれた乳房を残すことが可能です。


図9 乳がんリンパ節転移の過程

センチネルリンパ節に99mTcが集積している画像

入院期間

通常の乳房部分術(部分切除術)であれば、手術前日に入院し、手術翌日から食事を開始し術後3日から5日で退院となります。腋窩リンパ節郭清を行った場合や乳房切除術(乳房をすべて切除する術式)であれば、術後5日から1週間程度で退院となります。

乳房部分切除術の場合

乳房切除術(全摘術)・腋窩リンパ節郭清を行った場合

乳がんの手術入院のスケジュール(再建術の場合は経過が異なります)

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外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
 ≫≫手術日の注意[PDF]
 ≫≫外来診療担当医表
休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
広島市南区宇品神田一丁目5番54号
TEL(082)254ー1818(代表)

①⑦⑤番

「県病院前」下車徒歩3分

広電バス 12号

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まちのわループ 301,302

「県病院前」下車徒歩1分