肝臓がん

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肝臓がんに対する放射線治療

定位放射線治療

病変に対して正確に放射線を集中させる方法です。原則的には病変が1ヵ所で大きさが5cm以下の患者さんで,手術やラジオ波治療の適応にならない患者さんが対象です。肝機能障害が強い場合は放射線治療の対象にはなりません。

通常はカテーテル治療後に行います。放射線を正確に照射するために,毎回の治療時にCTで病変の位置を確認して治療を行います。また,肝臓は呼吸で動くため,照射中は呼吸を止めて頂きます(1回10~15秒程度)。1回の治療に要する時間は30~60分で,治療回数は5回程度です。治療中の副作用は通常ほとんどありません。通院での治療が可能です。ただし,長期的には放射線の影響によるある程度の肝機能低下が生じます。

当院で2008年~2014年に定位放射線治療を行った肝臓がんの患者さんは35人です。病変が1ヵ所の患者さんに対する治療効果は良好で,治療後3年以内に治療部位の再発は認めませんでした。約50%の患者さんでは治療部位以外の肝臓内に再発を認めるため,3年生存率は74%でした。

その他の放射線治療

肝臓の中の太い血管(門脈や肝静脈)に腫瘍が入り込む(腫瘍塞栓)と手術や他の治療法が通常困難になります。それらの腫瘍塞栓に対して放射線治療は有効です。また,肝臓がんからのリンパ節や骨への転移に対しても放射線治療は有効です。

治療例

治療前



カテーテル治療併用定位放射線治療3年後

外来診療時間

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 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
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※診療科によっては受診できない
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休診日
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