病院指標

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平成27年度 県立広島病院 病院指標

県立広島病院は,国が定める集計条件により,DPCデータから「病院指標」をとりまとめ,広く皆さまに公開することとしました。

  • この指標は,平成27年度(2015年4月1日~2016年3月31日)に当院を退院された患者さんの統計をもとに作成しました。
  • 公表にあたっては,厚生労働省指定のテンプレートを使用しています。

≫≫医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC,敗血症,その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード

【集計条件】

  • 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者で,一般病棟に1回以上入院した患者データを対象としています。
  • 一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示しています。
  • 年齢は,親様式における様式1開始日時点としています。
  • 年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定しています。
  • 10症例未満の数値は「-」で表示しています。
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,058 427 476 803 1,187 1,407 3,110 3,577 2,381 514

地域の急性期病院として幅広い年齢の患者さんに医療を提供しています。年齢階層別の割合では,60歳未満の患者さんが35.9%,60歳以上の患者さんが64.1%を占めています。高齢化の影響で60歳以上の患者さんの割合が少し高めとなっています。

一方,当院は総合周産期母子医療センターの指定を受けていることもあり,10歳未満の患者さんが全体の7.1%を占めています。また,がん診療連携拠点病院として幅広いがん疾患に対応しており,中高年のがん患者さんも多く入院されることから,50歳代の患者さんが全体の7.9%を占めています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで) ファイルをダウンロード

【集計条件】

  • 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者で,一般病棟に1回以上入院した患者データを対象としています。
  • 臓器移植(『厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部を改正する件(平成28年厚生労働省告示第73号)』に規定)は集計対象外としています。
  • 生後1週間以内に死亡した新生児は集計対象外としています。
  • 一般病棟の中における転科においては,主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の担当医が所属する科で集計しています。
  • 同じ疾患に対し複数科で診療を行った場合も,様式1に登録されている診療科(医療資源を最も投入した傷病の診療を担当した医師の所属する診療科)で集計しています。
  • 「転院」については,退院先が「4他の病院・診療所への転院」とし,転院患者数/全退院数を転院率としています。
  • 10症例未満の数値は「-」で表示しています。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置1 1あり 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 317 3.13 3.07 0.00% 70.01
050050xx0200xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置1 なし,1,2あり 手術処置2 なし 202 4.92 4.87 1.49% 70.57
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術処置2 なし 134 5.36 5.68 0.75% 66.83

循環器内科での入院で最も多い症例は,狭心症に対するカテーテルによる検査・治療の入院となっています。冠動脈造影検査のみの場合の入院期間は3日程度です。同時に治療を行った場合でも待期的な場合の入院期間は4日程度となっています。退院後は,地域の医療機関と連携をとりながら,狭心症の再発予防や動脈硬化のリスク因子の治療を行っています。また,次に多い症例は心房細動に対するカテーテル治療の入院です。心房細動は脳梗塞や心不全の原因となることから,近年,カテーテルによる根治治療が進歩してきています。当院でも,心房細動に対する最先端のカテーテル心筋焼灼術を行っています。

消化器・乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢水腫,胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術処置1 なし 手術処置2 なし 68 5.56 7.84 2.94% 63.88
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除,亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術処置1 なし 手術処置2 なし 62 11.45 17.41 1.61% 69.21
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術処置2 なし 57 5.21 6.79 0.00% 56.86

消化器・乳腺外科では,消化器がん(食道がん,胃がん,大腸がん,肝がん,胆道がん,膵臓がん)や乳がんに対する手術,治療を中心に行っています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術処置2 なし 112 9.87 14.34 11.61% 70.80
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術処置2 なし 94 13.79 20.63 18.09% 75.73
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 91 17.23 21.69 49.45% 84.55

呼吸器疾患の中では,肺炎の患者さんが多く,その中でも重症化しやすい高齢者の入院が多いです。入院期間は平均13日くらいです。また,上記には含まれていませんが,疾患別の集計では,肺がんの患者さんを最も多く診療しています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 165 10.30 10.12 0.00% 41.02
030230xxxxxxxx 扁桃,アデノイドの慢性疾患 132 7.05 8.20 0.00% 17.33
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 115 5.27 7.76 0.87% 49.18

耳鼻咽喉科・頭頸部外科は,広島地区の耳鼻咽喉科サージセンターを目指しています。このため,入院患者数の約80%が手術目的の入院となっています。入院患者数の上位3位は慢性中耳炎,慢性扁桃炎,慢性副鼻炎であり,耳鼻咽喉科の3大疾患となっています。

婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2 4あり 定義副傷病 なし 124 4.64 5.33 0.00% 58.23
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 110 9.22 10.18 0.91% 43.12
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2 5あり 定義副傷病 なし 73 4.67 5.17 0.00% 58.82

婦人科での入院で最も多い症例は,子宮頸癌・子宮体癌の手術後,再発後の化学療法入院です。次に多い症例は,子宮筋腫などで子宮全摘術を行った入院です。3番目に多い症例は,卵巣癌,卵管癌,腹膜癌の手術後,再発後に化学療法を行った入院です。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 51 5.59 7.52 11.76% 47.82
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 47 9.02 10.02 8.51% 70.60
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術処置1 なし 手術処置2 3あり 定義副傷病 なし 37 18.49 18.08 45.95% 73.73

当院では頭部外傷,脳血管障害ともに救急患者を積極的に受け入れています。脳梗塞患者では発症まもない症例では血栓溶解剤による血栓溶解療法を行うとともに脳血管内治療を用いた血栓回収により一度閉塞した血管の再開通を積極的に行っています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 118 8.79 10.93 2.54% 73.31
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術処置2 なし 60 9.77 11.98 1.67% 75.55
06007xxx97x00x 膵臓,脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 49 10.47 15.28 2.04% 70.55

胆管内において,細菌が著明に増加し,急性炎症が発生した病態が急性胆管炎です。急性胆管炎では,胆汁うっ滞を伴い胆道内圧の上昇を来すことが多く,胆汁内の細菌やエンドトキシン(細菌毒素)が血液中やリンパ流中に移行することで,敗血症などの重篤かつ致死的な感染症に進展しやすい疾患です。一般的な抗菌剤治療のみでは効果が乏しいことが多く,内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(ENBD)が必要となってきます。したがって,早急な診断と適切な治療が必要な疾患といえます。

肝細胞癌の主な原因はB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの持続感染から起こりますが,近年では肝炎ウイルス対策も進んできたことから減少傾向にあります。手術,肝動脈塞栓術などの治療法も進歩し,予後も比較的改善しています。

膵癌(膵管癌)は,初期には他の癌同様に症状はありません。膵臓の周囲には血管が多く,膵臓が細長い形態でもあることから,癌が小さくてもすでに多臓器への血行性転移や,膵周囲のリンパ節への転移を伴っていることが多く,予後は厳しい状態です。したがって早期診断に努力し,エコー検査,造影CT検査,超音波内視鏡検査,ERCP検査などを行っていますが,まだまだ予後は悪い状況です。

内科(総合診療科)

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術処置2 なし 138 13.35 18.99 13.77% 75.62
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 87 17.57 21.69 37.93% 81.56
040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術処置2 なし 49 10.06 14.34 4.08% 75.80

総合診療科では,感染症の患者さんを数多く担当しています。感染症は高齢者に多く,重症化もしやすい疾患です。特に腎盂腎炎をはじめとした敗血症が多く,誤嚥性肺炎を含めた肺炎や急性気管支炎も診療しています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 82 24.74 27.21 26.83% 76.24
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術処置1 なし 定義副傷病 なし 45 6.04 6.14 0.00% 52.62
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等 44 25.16 28.70 90.91% 79.23

整形外科では,肩関節外科・肩関節鏡視下手術・スポーツ医学,骨・関節外傷,骨・軟部腫瘍,脊椎・脊髄外科,膝関節外科(鏡視下手術・人工膝関節置換術),リウマチ関節外科(人工関節置換術)などを積極的に行い,早期の機能回復や社会(職場・学校)復帰に努めています。股関節大腿近位骨折や人工関節置換術の患者さんの多くは高齢化に伴い慎重な全身管理を必要とする患者さんも増えており,適切な手術および安全な医療の提供に努め,骨・軟部腫瘍を含めた当院の平均在院日数は全国平均より短くなっています。多発外傷や重度外傷患者に対しても救急科と連携し,治療にあたっています。反復性肩関節脱臼,肩腱板断裂,膝前十字靭帯損傷,半月板損傷などの疾患に対しても,関節鏡視下手術を積極的に行っております。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術処置1 なし 手術処置2 2あり 定義副傷病 なし 82 6.74 8.02 0.00% 73.00
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1 なし 手術処置2 3あり 44 4.02 4.30 0.00% 69.11
110080xx9901xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1 なし 手術処置2 1あり 36 3.58 13.01 2.78% 68.69

泌尿器科では,十分な説明と生活の質に配慮し,また総合病院の特色を生かして,関係各科と連携して診療を進めています。近年急速に増加している前立腺がんの早期発見および治療に努めています。前立腺がん治療は,根治手術(腹腔鏡下手術,開腹手術),放射線治療(密封小線源療法,外照射療法),内分泌療法が3本柱ですが,当科はそのいずれにも対応が可能です。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術処置1 なし 手術処置2 3あり 定義副傷病 なし 91 14.57 18.08 25.27% 69.13
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術処置1 なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 36 10.81 15.80 13.89% 75.25
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術処置2 4あり 定義副傷病 なし 30 16.10 19.87 36.67% 50.67

脳梗塞は,主に抗血栓療法をはじめとする内科的治療による急性期的治療と,再発予防のための治療が中心となっています。また,ギラン・バレー症候群は発症後可及的速やかに免疫療法(主として免疫グロブリン大量静注療法)を行っていますが,筋力の改善までには時間がかかることが多いため,急性期的な治療後は回復期リハビリ病院に転院し,リハビリを継続します。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術処置2 なし 78 24.35 23.89 0.00% 6.97
040080x1xxx0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳未満) 手術処置2 なし 59 6.31 5.72 0.00% 4.20
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 36 4.17 7.03 0.00% 4.81

当院には小児腎臓科があるため,ネフローゼ症候群の紹介入院が多くなっています。次に肺炎などの呼吸器系の患者さん,てんかん等の神経系疾患も多くなっています。

内視鏡内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃,十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術処置2 なし 53 7.60 9.20 1.89% 72.21
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍,胃憩室症,幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 31 6.77 11.00 0.00% 64.45
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 22 7.55 7.91 0.00% 67.50

内視鏡内科での入院で最も多い症例は,胃,十二指腸にできたポリープを内視鏡を用いて摘出する治療です。切除検体は顕微鏡で観察し,正確な病理診断を行います。次に多い症例は,胃十二指腸に発生した消化性潰瘍に対しては主に,胃酸分泌抑制剤を用いて治療を行っています。ヘリコバクターピロリ菌感染の有無も検査を行い,除菌治療も行います。また,大腸憩室に炎症を起こしたものが,大腸憩室炎です。絶食による腸管安静と抗菌薬投与が治療の基本になります。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1 なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 95 9.32 13.64 2.11% 65.44
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術処置2 なし 31 27.13 23.89 3.23% 51.55
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術,吻合術 その他の動脈等 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 30 15.47 9.71 0.00% 65.00

腎臓内科での入院で最も多い症例について,主に尿検査にて蛋白尿や血尿を指摘されるか,あるいは腎臓の機能の働きが低下した状態(このような状態を慢性腎臓病といいます)にあり,それに対する診断や治療(手術を除く)を受けられた患者さんが該当します。次に多い症例の“ネフローゼ”とは,尿の中に多くのタンパクが漏れることにより,“むくみ”などを生じることです。ネフローゼを引き起こしてしまうような腎臓の病気に対する診断や治療を受けられた患者さんが該当します。3番目に多い症例ついては,腎臓の働きがひどく低下し,そのために血液透析を行う必要が生じ,透析を行うために血管をつなぎ合わせる手術(これを“シャント”といいます)を受けられた患者さんが該当します。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 78 8.49 9.57 0.00% 72.08
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 40 15.23 11.08 0.00% 55.93
020200xx9710xx 黄斑,後極変性 手術あり 手術処置1 あり 手術処置2 なし 37 8.81 7.99 0.00% 70.16

眼科では,外眼部の炎症疾患,腫瘍から網膜・視神経疾患まで,眼球及び眼球周囲組織のほとんどの疾患に対応しています。特に,眼科手術の代表的疾患である白内障,緑内障,網膜硝子体疾患に力を注いでいます。

救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 39 2.54 3.58 5.13% 45.00
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 15 5.27 7.52 20.00% 31.00
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 10 12.30 21.69 50.00% 73.00

急性薬物中毒・その他の中毒のうち,生命に危険を及ぼしかねない重症例を多く診療しています。平均在院日数は約2.5日です。また,重症外傷も多く診療しています。年間では200例以上になります。頭部単独外傷の場合は,平均在院日数が約5.2日です。誤嚥性肺炎は,ICUでの治療が必要な重症例を主に診療しています。平均在院日数は約12.3日です。急性期の治療の後は,転院先の調整等の対応も行っています。

内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 211 12.87 15.35 0.47% 63.25
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 17 11.24 14.30 0.00% 55.59
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス,非ケトン昏睡 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 14.20

内分泌内科では,糖尿病の患者さんの教育に積極的に取り組んでおり,医師,看護部,薬剤部,栄養士等で構成されたチーム医療で生活習慣の改善指導,合併症の治療を行っています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080190xxxxxxxx 脱毛症 54 2.98 3.74 0.00% 33.56
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 25 7.68 8.97 0.00% 68.96
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 23 9.09 11.97 0.00% 62.22

皮膚科での入院で最も多い症例について,円形脱毛症で脱毛面積が25%以上,かつ病初期で頭皮の炎症の活発な場合,炎症を止めるためにステロイドパルス療法が適応となります。他院からの治療依頼で入院する患者さんがほとんどです。次に多い症例について,体調不良を契機に帯状疱疹を発症することがあります。内服薬で治療可能なことが多いのですが,症状が強い場合は入院治療を行います。3番目に多い症例について,糖尿病があると,蜂窩織炎などの化膿性皮膚疾患にかかりやすくなります。壊死性筋膜炎になり緊急手術が必要となることもあります。炎症が強い場合,入院安静,抗生剤点滴で治療します。

産科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産,切迫早産 手術なし 手術処置2 なし 34 27.09 20.87 0.00% 29.12
120170xx01x0xx 早産,切迫早産 子宮破裂手術等 手術処置2 なし 31 27.71 31.78 0.00% 33.03
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 27 8.74 9.94 3.70% 34.41

産科では,1,000g未満の出生体重が予想されるような切迫早産,早産を数多く管理しています。

小児外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060170xx02xxxx 閉塞,壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 30 4.07 8.85 0.00% 1.87
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 28 4.18 3.32 0.00% 3.14
060200xx01xxxx 腸重積 腸重積症整復術 非観血的なもの 3.12

小児外科では,鼠径ヘルニア,停留精巣等,一般小児外科疾患が主ですが,外来では臍ヘルニアや包茎等の保存的治療も多く行っています。

小児科(新生児)

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 58 5.43 6.17 1.72% 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術処置2 1あり 27 9.37 12.67 3.70% 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術処置2 なし 24 12.08 11.59 0.00% 0.00

極低出生体重児における急性期の呼吸障害では,慢性肺疾患や未熟児網膜症の発症を防ぐために,酸素濃度をはじめとする呼吸管理を細やかに行っています。

心臓血管・呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術処置2 なし 79 11.68 11.44 0.00% 69.90
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 22 9.50 9.68 9.09% 34.68
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術処置1 なし,1,3あり 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 22 9.50 11.76 9.09% 74.00

呼吸器外科(肺の手術)では,肺の悪性腫瘍(肺がん)と自然気胸が多いです。ともに積極的に胸腔鏡を導入することで『体に対する負担をできるだけ軽減できる低侵襲手術で外科的に根治を目指す』を基本方針にして呼吸器外科専門医が手術を行っています。肺がん手術を受けられる患者さんの平均年齢は70歳前後ですが,90歳以上の方でも手術が可能であれば手術適応としています。

心臓血管外科では,大人の心臓の病気および血管の病気に対しての手術を広く行っています。上記の除脈性不整脈に対しての手術のほか,狭心症に対しての手術,弁膜症に対しての手術,大動脈瘤に対する手術,足の血流障害に対しての手術やおよび静脈瘤に対しての手術などがあります。入院期間は心臓や大血管の手術の場合はには2~3週間前後,足の血管の手術の場合は3日~2週間程度となっています。

リウマチ科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術処置2 なし 36 18.17 18.15 11.11% 59.58
040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術処置2 なし 21 10.43 14.34 19.05% 72.81
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術処置2 なし 16 12.94 20.63 18.75% 74.69

全身性エリテマトーデス,多発性筋炎・皮膚筋炎,血管炎症候群などに対しての副腎皮質ホルモン・免疫抑制薬・生物学的製剤を用いた治療目的の入院が多くなっています。重症度・治療強度に応じて入院期間は様々です。リウマチ・膠原病の合併症(日和見感染)と偶発症としての呼吸器感染があります。起炎菌や病態に応じて適切な薬剤選択を行っています。リウマチ・膠原病自体による間質性肺炎,薬剤性間質性肺炎,原因不明のいわゆる突発性間質性肺炎があり,原因や病態に応じて治療が異なります。

移植外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術,吻合術 その他の動脈等 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 29 12.07 9.71 6.90% 67.28
180040xx01x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 手術処置2 なし 14 14.71 13.14 7.14% 66.50
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1 なし 手術処置2 なし 定義副傷病 なし 13 10.92 13.64 7.69% 58.54

移植外科では,慢性腎不全患者さんの外科的治療および透析管理を主に行っています。透析患者さんの手術を安全に施行しています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術処置2 なし 15 11.73 16.51 0.00% 54.60
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 6.84
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術処置1 なし 5.12

形成外科での入院で最も多い症例は,手術・処置等の合併症に対する手術目的の入院です。その多くが乳癌術後後遺症に対する乳房再建術を実施した症例となっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード

【集計条件】

  • 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者で,一般病棟に1回以上入院した患者データを対象としています。
  • 5大癌について初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を,再発患者(再発部位によらない)は期間内の患者数としています。
  • 患者数は延患者数としています。
  • 様式1の項目「がん患者/初発・再発」が0(初発)かつ医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10が,胃癌の場合はC16$,大腸癌の場合はC18$・C19・C20,乳癌の場合はC50$,肺癌の場合はC34$,肝癌の場合はC22$における各患者数をカウントしています。
  • TNM 分類が不正確等で病期(stage)が不明な場合は,「不明」としてカウントしています。
  • Stageが「0」のものは集計対象外としています。
  • 10症例未満の数値は「-」で表示しています。
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 92 22 27 21 81 1 7
大腸癌 49 61 29 39 13 82 1 7
乳癌 68 40 13 41 1 7
肺癌 87 20 50 140 32 193 1 7
肝癌 27 105 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

患者数としては,肺癌が最も多くなっています。次いで,大腸癌となっています。胃癌については,早期がん症例には積極的に低侵襲手術である鏡視下手術を行っています。進行がんでは手術,抗がん剤治療,放射線治療を組み合わせた集学的治療を行っています。大腸がんについては,消化器内科,内視鏡内科,放射線診断科・治療科,臨床腫瘍科,泌尿器科など各科と連携を取りながら,最も有効な治療又は最新の治療を行っています。また,当院は日本乳癌学会認定施設であり,広島県の乳癌治療の中核を担っています。乳癌手術の乳房再建にも力を入れており,形成外科医による様々な方法の乳房再建術が可能です。肺癌に対する手術は基本的に胸腔鏡下手術による低侵襲手術を導入しており,手術創も小さいため早期回復が期待できます。肝癌に対する肝胆膵領域の手術には,特に高度な技術が要求されます。担当医師はすべて日本肝胆膵外科学会高度技術指導医です。

成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード

【集計条件】

  • 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者で,一般病棟に1回以上入院した患者データを対象としています。
  • 入院契機傷病名および最も医療資源を投入し傷病名に対するICD10コードがJ13~J18$で始まるものに限定しています。
  • 重症度分類は,A-DROPスコアを用いています。
  • 重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。
  • 10症例未満の数値は「-」で表示しています。
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 36 8.44 46.42
重症度 1 55 10.13 71.02
重症度 2 48 11.63 77.77
重症度 3 28 11.79 81.00
重症度 4
重症度 5
不明

全国の傾向と同様に高齢者肺炎が増加しています。特に慢性呼吸器疾患をお持ちの患者さんは,繰り返し肺炎に羅患される方も多い状況です。高齢者で合併症を有する肺炎は重症化の危険性が高く,適切な抗菌薬の使用や酸素の投与を行っても,入院が長期化する傾向にあります。また,約25~30%の患者さんは他院へ転院しております。

脳梗塞のICD10別患者数等 ファイルをダウンロード

【集計条件】

  • 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者で,一般病棟に1回以上入院した患者データを対象としています。
  • 最も医療資源を投入した傷病のICD10(G45$,G46$,I63$,I65$,I66$,I675,I679)別に集計しています。
  • 「転院」については,退院先が「4他の病院・診療所への転院」とし,転院患者数/全退院数を転院率としています。
  • 10症例未満の数値は「-」で表示しています。
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 27 5.11 73.67 3.70%
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 -
I63$ 脳梗塞 3日以内 256 18.95 73.71 38.89%
その他 32 17.91 74.34 2.43%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 41 15.00 73.34 7.32%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> -
I679 脳血管疾患,詳細不明 -

主に発症3日以内の急性期脳梗塞の診断,治療の患者さんが多くなっています。当院では,先進の診断技術により迅速に脳卒中診断を行い,多職種でのチーム医療により効果的な治療を行っています。また,狭心症・心筋梗塞,末梢動脈疾患といった脳以外の血管病変を有する脳梗塞の診療にも注力しています。

回復期リハビリテーション病院や維持期の管理を担う施設(介護施設・療養型病院など)と地域連携パスを用いて連携し,継続的な脳卒中医療を行っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード

【集計条件】

  • 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者で,一般病棟に1回以上入院した患者データを対象としています。
  • 同一手術において複数の手術手技を行った場合,主たるもののみカウントしています。
  • 複数の診療科に転科している患者がそれぞれの科で手術を行った場合術前日数は,様式1にある「医療資源を最も投入した傷病名」の診療科として,主たる手術のみをカウントしています。
  • 輸血関連(K920$)は除外としています。
  • 創傷処理,皮膚切開術,非観血的整復術,徒手整復術等,他,軽微な手術およびすべての加算は除外としています。
  • 術前日数は様式1開始日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数としています。
  • 術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)様式1終了日までとしています。
  • 「転院」については,退院先が「4他の病院・診療所への転院」とし,転院患者数/全退院数を転院率としています。
  • 10症例未満の数値は「-」で表示しています。

消化器・乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 81 1.44 3.67 2.47% 63.80
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 56 1.00 3.09 0.00% 57.04
K7193 結腸切除術 全切除,亜全切除又は悪性腫瘍手術 47 6.02 14.60 17.02% 70.51

消化器・乳腺外科では,高度な技術を要するがん手術や腹腔鏡手術などの低侵襲手術を積極的に行っています。そのほか手術が必要な腹部救急疾患や腹部外傷などに対して救命救急センター,麻酔科と協力して迅速な外科的対応を24時間365日体制で行っています。最先端の知識及び技術を導入して常に患者さんに還元できるように日々研鑽しています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 395 0.91 1.93 0.25% 76.23  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 113 0.88 9.82 0.00% 64.31  
K2682 緑内障手術 流出路再建術 45 0.98 5.84 0.00% 73.78  

緑内障手術では患者さんの目の病状に合わせて線維柱帯切除術や線維柱帯切開術を行っています。必要に応じてインプラント手術も行っています。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K319 鼓室形成手術 170 1.02 8.27 0.00% 40.95
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 120 1.00 5.30 0.00% 18.02
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 88 1.08 3.08 0.00% 50.61

耳鼻咽喉科・頭頸部外科は,広島地区の耳鼻咽喉科サージセンターを目指しています。手術件数は広島医療圏の中で最も多く,県外からも多くの患者さんが受診されいます。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 192 2.39 3.65 2.08% 71.91
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 107 1.28 3.43 0.93% 68.75
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 59 0.00 14.66 10.17% 67.32

心臓と酸素と栄養分を送る冠状動脈(冠動脈)が狭窄すると「狭心症」を,閉塞すると「心筋梗塞」を発症し,心臓が本来のポンプとしての機能を果たせなくなります。そのため,薬物療法では困難な場合はカテーテルによる治療を行います。その多くは,バルーンに小さく畳んだ状態の金属の網目状の筒でできたステントをワイヤーに沿わせながら冠状動脈の狭窄や閉塞した部分に送り込み,内側からバルーンを膨らませて拡張し患部に留置します。現在,薬剤溶出性ステントを使用することが多く,待期的治療の入院期間は標準的には4日程度です。また,人口の高齢化とともに心房細動の発症率も増加しています。心房細動は脳梗塞や心不全の原因となることから,現在はカテーテルによる根治的治療が可能となっています。当院での入院期間は4日間程度となっています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩,股,膝 93 1.24 22.30 30.11% 76.09
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹 29 1.00 4.03 0.00% 58.17
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿 29 4.41 17.38 82.76% 70.90

整形外科では,大腿股関節大腿近位骨折・多発外傷を中心とした骨折観血的手術や変形性股関節症などに対して人工関節置換術,四肢躯幹軟部腫瘍摘出術を数多く実施しています。骨折観血的手術や人工関節置換術を実施する患者さんの平均年齢は70歳を超えており,内科的合併症を併存している患者さんも数多く,在院日数が長引く傾向にあり,術後比較的長期のリハビリテーションが必要なため骨折の患者さんでは転院率82.76%と割合が高くなっています。今後,高齢化社会に伴い上記疾患に加え,肩腱板断裂や腰部脊柱管狭窄症などの脊椎・脊髄疾患も増加することが予測されるため,多職種によるチーム医療が重要であり,クリニカルパスを有効に活用した早期社会復帰や転院後のリハビリテーションを円滑に実施できるよう努めていきます。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 163 1.96 9.00 3.07% 71.32
K6871 内視鏡的乳頭切開術
乳頭括約筋切開のみのもの
67 2.13 6.66 1.49% 70.72
K6152 血管塞栓術(頭部,胸腔,腹腔内血管等)
選択的動脈化学塞栓術
64 1.17 8.36 3.13% 75.34

急性胆管炎などの胆管の炎症の際,及び胆管癌や膵頭部癌による閉塞性黄疸の際には,炎症の改善のため,胆汁の排出(ドレナージ)が必要です。胆汁ドレナージの方法としては,内視鏡を使ったENBDと体外より穿刺して体外にドレナージするPTCDの2つ通りの方法があります。PTCDはベッド上安静や入浴ができないなどのQOL(生活の質)について劣るため,当科ではENBDを第一選択と考えています。

急性胆管炎の原因には,総胆管結石が挙げられます。この治療で内視鏡を使って行うものに,EST(内視鏡的乳頭切開術)とEPBD(乳頭拡張術)があります。総胆管の十二指腸への出口であるファクター乳頭の開口部をカメラの中を通した電気メスを使って,切開し,開口部を広げ,総胆管内の結石を排石する手技がESTです。電気メスの代わりに風船(balloon)カテーテルを使用する手技がEPBDです。ともにその合併症に出血,急性膵炎,胆管穿孔があるため,慎重かつ経験豊富な施設にて行うべきであると考えています。

肝細胞癌(肝癌のこと)に対しての冠動脈塞栓術は,肝細胞癌を栄養する動脈の血流を閉塞することで,癌の死滅を導く治療として一般的に行われます。腹部臓器の出血においても出血している動脈に対して止血を目的に緊急に行っています。例えば,肝細胞癌よりの腹腔内出血,急性膵炎や膵・胆道系の手術後の仮性動脈瘤による出血,大腸憩室出血などです。これらの血管塞栓術は当院では放射線科の専門医が行っています。

婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 111 1.00 7.41 0.90% 49.18
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む。) 70 0.00 1.99 0.00% 38.49
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 55 0.98 4.47 0.00% 41.27

婦人科で最も多い手術は,子宮全摘術です。続いて,子宮頸部高度異形成から上皮内癌に対する子宮頸部円錐切除です。卵巣腫瘍に対する腹腔鏡手術も多く行っています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K171-2 内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術 63 3.71 11.17 1.59% 52.03
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 50 0.22 10.60 16.00% 75.24
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 34 4.29 29.91 8.82% 56.03

脳腫瘍や脳動脈瘤の治療には高度な医療技術が要求されます。脳神経外科では,最先端の医療機器と医療技術を用いて高度な医療を行っています。低侵襲で短期間の入院で済む医療を提供しており,治療成績も良好です。

移植外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 256 0.25 1.88 6.25% 67.95
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 39 1.82 9.74 0.00% 66.46
K6146 血管移植術,バイパス移植術 その他の動脈 16 1.50 16.94 18.75% 71.50

移植外科では,透析導入時の内シャントの造設術,シャントトラブル時の再建術やIVR(経皮的バルーン拡張術,血栓溶解術),シャントが作れない患者さんへの長期留置型透析用カテーテルの留置術などを多く行っています。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 246 0.61 2.39 1.63% 70.73
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 55 6.15 14.67 5.45% 67.38
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術

腎臓内科で最も多い手術は,すでに定期的に血液透析を受けておられる患者さんが,シャント機能低下(血栓:血管の中に血の塊ができる,狭窄:血管がせまくなる,などにより血液の流れが悪くなる状態)を来したときに,その改善のために行われる手術あるいはその治療を受けられた患者さんが該当します。次に多い手術は,これから新たに血液透析を始める患者さんにおいて,安定した透析が行えるように実施される血管のバイパス術(ふつう左右いずれかの上肢),あるいはその治療を受けられた患者さんが該当します。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 102 1.68 4.70 1.96% 74.20
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 48 1.77 9.94 0.00% 70.54
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 33 1.00 11.61 0.00% 68.45

泌尿器科では,膀胱の悪性腫瘍に対する手術を多く実施しています。腎腫瘍,尿管腫瘍,膀胱腫瘍,前立腺腫瘍,副腎腫瘍,精巣腫瘍など尿路性器腫瘍の診断とその進行度および病態に応じた治療を行っています。腎癌(腎摘除術,部分切除術),腎孟尿管癌,前立腺癌,副腎腫瘍などには腹腔鏡下手術を施行しています。

内視鏡内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6532 内視鏡的胃,十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 56 1.21 5.57 1.79% 72.04
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 45 1.47 1.82 2.22% 72.20
K654 内視鏡的消化管止血術 38 0.37 7.34 10.53% 65.21

内視鏡内科で最も多い手術は,内視鏡的胃,十二指腸ポリープ・粘膜切除術は胃,十二指腸に発生した早期悪性腫瘍を内視鏡を用いて切開剥離法で切除する方法です。切除検体は顕微鏡で観察し,正確な病理診断を行います。次に多い手術は,大腸内にできたポリープを内視鏡的に切除する方法です。切除検体は顕微鏡で観察し,正確な病理診断を行います。3番目に多い手術は,消化性潰瘍などからの出血に対して,内視鏡を用いて止血する方法です。内視鏡で出血源を特定し,内視鏡診断を行った後に止血処置具にて止血術を行います。

小児外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 107 0.99 1.11 0.00% 3.82
K836 停留精巣固定術 27 1.00 2.11 0.00% 3.07
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 25 1.00 2.08 0.00% 1.88

鼠径ヘルニアは手術創が分かりにくい工夫を行い,新生児・乳児外科では臍を利用した小切開手術を多く行っています。急性虫垂炎は腹腔鏡手術を施行しています。新生児外科症例は年間20~30例です。

産科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8983 帝王切開術 前置胎盤を合併する場合又は32週未満の早産の場合 40 8.20 7.05 0.00% 33.43
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 36 5.19 6.72 2.78% 32.81
K9061 子宮頸管縫縮術 マクドナルド法 22 2.14 7.91 0.00% 33.59

早産や前置胎盤の帝王切開術は,一般的な帝王切開術に比べて困難であるため,このような患者さんが多数,他施設から紹介されています。

内科(臨床腫瘍科)

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 25 14.24 21.32 24.00% 70.84
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 21 6.29 15.71 0.00% 65.14
K682-3 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 10 3.80 21.70 0.00% 68.70

がん化学療法では,点滴の回数を重ねると末梢血管の確保が難しくなることがあります。また刺激の強い抗がん剤では,静脈炎による疼痛のために継続できない場合もあります。こうした場合に,より安全・確実に抗がん剤治療を行うために,中心静脈注射用埋め込み型カテーテル(CVポート)を設置することがあります。またCVポートは血管内に薬を長時間注入する場合,例えば高カロリー輸液の投与などにも用いることがあります。当院では,原則外来で日帰り小手術として行っています。本データは,症状緩和目的で入院された患者さんで,CVポートを設置した件数を示すもので,術後日数はCVポート増設のために必要であることを示すものではありません。

心臓血管・呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 50 1.00 10.02 0.00% 69.88
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 24 3.00 5.67 0.00% 37.38
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 24 2.25 9.00 0.00% 70.75

呼吸器外科(肺の手術)では,基本的に胸腔鏡下手術による低侵襲手術を導入しており,手術創も小さいため早期回復が期待できます。肺悪性腫瘍(肺がん)の手術は手術前日入院となり,標準的な術式である肺葉切除の場合は,手術時間は約2時間前後で輸血しないことがほとんどです。術後10日前後で退院できることを目標にしており,平均入院期間は約11日前後です。自然気胸の手術(肺嚢胞切除術)は術後5日前後で退院可能となります。また生体適合性のある被覆シートで肺嚢胞切除部位を補強することで再発率を下げる工夫をしています。

心臓血管外科では,大人の心臓の病気および血管の病気に対しての手術を主に行っています。上記には含まれていませんが,狭心症に対しての手術(冠動脈バイパス術),弁膜症に対しての手術(弁形成術や人工弁による弁置換術),大動脈に対する手術(ステントグラフト手術,人工血管による置換術),足の血流障害に対しての手術(下肢バイパス術,カテーテル治療),および静脈瘤に対しての手術などがあります。入院期間は心臓や大血管の手術の場合はには2~3週間前後,足の血管の手術の場合は3日~2週間程度となっています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上 15 0.40 4.73 0.00% 56.20
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 13 0.15 8.85 0.00% 70.85
K0062 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満

粉瘤や脂肪腫などの良性の腫瘍でも,サイズが大きい場合は術後安静のために短期間の入院が必要です。ボーエン病,基底細胞癌,有棘細胞癌,悪性黒色腫,乳房外パジェット病など,皮膚の悪性腫瘍では,切除後に縫縮できないことが多く,皮弁形成術や皮膚移植をしてキズを閉じます。術後安静のため入院が必要となります。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 16 1.00 4.38 0.00% 46.13
K0171 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの) 乳房再建術の場合
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上

乳癌術後のインプラントによる乳房再建術は,入院期間が1週間以内と短く,低侵襲的手術といえます。自家組織による乳房再建術は,より整容的な再建が可能ですが,他部位の手術侵襲も加わるため,2週間程度の入院が必要です。

小児科(新生児)

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 16 0.00 107.81 6.25% 0.00
K403-23 嚥下機能手術 喉頭気管分離術
K5351 胸腹裂孔ヘルニア手術 経胸又は経腹

新生児科では,新生児の呼吸循環不全を主徴とする症候群に対する新生児仮死蘇生術を多く実施しています。

その他(DIC,敗血症,その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

【集計条件】

  • 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者で,一般病棟に1回以上入院した患者データを対象としています。
  • 最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固(DPC6桁130100),敗血症(DPC6桁180010),その他の真菌症(DPC6桁180035),手術・術後の合併症(DPC6桁180040)について,入院契機病名(DPC6桁レベル)の同一性の有無を区別して症例数をカウントしています。
  • 同一性の有無とは,上記4つの各医療資源最傷病の症例(DPC6桁レベル)について,様式1の入院契機傷病名に対するICD10コードが,医療資源最傷病名に対応するICD10コードに該当している場合は「同一」としています。
  • 同一性の有無を区別した各症例数(個々の様式1ベース)の,全退院患者数に対する発生率を示しています。
  • 10症例未満の数値は「-」で表示しています。
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 21 0.14%
180010 敗血症 同一 174 1.16%
異なる 104 0.70%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 127 0.85%
異なる 11 0.07%

厚生労働省による平成26年度のDPC対象病院全国平均は,上から順に,DIC(播種性血管内凝固)「0.17%」,敗血症「0.56%」,その他の真菌症「0.04%」,手術・処置等の合併症「0.70%」となっています。

更新履歴

2016/10/1 平成27年度 病院指標を公開しました。
2016/11/29 解説文を更新しました。

外来診療時間

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