研修医日記

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令和5年度研修医からのメッセージ

初期臨床研修歯科医 寿賀野 太志(令和5年度採用)

寿賀野 太志

研修歯科医1年目の寿賀野と申します。現在研修が始まり約半年経ちましたが,口腔外科症例から一般歯科症例,そして顔面外傷といった歯学部学生時代には経験していなかった症例も経験することができ毎日充実した研修生活を送っております。

研修プログラムとしては2年間あり初期研修の1年目の4月に2週間ほど医科の研修医と一緒にオリエンテーション講習を受けます。その後11か月を歯科・口腔外科で研修し,12月の4週間は研修協力施設の歯科診療所で研修する予定です。また,短期で市役所や血液センターでの実習もあり,地域保健業務や献血が病院に届けられるまでの工程の見学など,貴重な経験をすることができます。2年目は医員として後期研修プログラムが設定されています。1か月間の麻酔科研修もあり,幅広い分野について学ぶことができることで研修後の進路決定に役立てることができると思います。

日々のスケジュールとしては,週3日は外来診療を行っており,午前は初診・再診患者の診察,午後は智歯抜歯などの外来手術を担当しています。外来では口腔外科症例はもちろん,医科入院患者の義歯調整,修復物脱離,う蝕治療など幅広い症例を経験することができます。週2日は全身麻酔手術日となっています。研修歯科医も助手として手技を習得できます。症例によって抜歯,嚢胞摘出,プレート除去などの執刀機会もあります。週1日は摂食・嚥下チームの一員として院内回診や,カンファレンスに参加しています。このように,口腔外科症例だけにとどまらず,一般歯科治療や摂食嚥下,入院患者さんの全身管理など,非常に幅広い分野を経験しています。その分大変なことも多いですが,得られるものも大きいと思います。

研修歯科医は1名で最初は不安でしたが,2年目の先輩歯科医師がアドバイスをしてくれます。また指導歯科医の先生や歯科衛生士,歯科技工士のスタッフからは丁寧に指導していただけます。医科研修医と同じ研修室で過ごすため仲を深めることができ,医学的知識に関する相談などに乗ってもらえたり,歯科的な相談に乗ったりと,切磋琢磨できる環境にあります。

研修終了後の進路については,口腔外科や歯科麻酔を専門に学ぶために大学院に進学された方,一般開業医や歯科技官の進路に進まれた方など様々です。口腔外科だけでなくどの分野に進んでも役立つ知識・手技を習得できると思います。卒業後の進路について不安もあり悩まれると思います。当院では幅広い症例を経験することができ,充実した研修生活を送ることができます。見学に来ていただくと雰囲気などもわかりやすいと思いますので,ぜひ気軽においでください。

令和4年度研修医からのメッセージ

初期臨床研修歯科医 大町 香衣(令和4年度採用)

大町 香衣

研修歯科医1年目の大町と申します。

県立広島病院 歯科・口腔外科では,口腔外科をはじめとして,入院患者の一般歯科治療なども行っています。そのため口腔外科領域のみならず,非常に幅広い症例を経験させていただき,充実した日々を送っています。

外来診療日には,1日約60件の患者さんを診ます。また,地域の歯科医院からの紹介は年間700件,院内医科からの紹介は年間1,000件あり,非常に多くの症例を経験できます。月,火,木曜日の週3日は外来診療,水,金曜日の週2日は手術日となっています。月曜日には,嚥下回診や嚥下カンファレンスも行っており,耳鼻科医師,認定看護師,理学療法士,薬剤師,栄養管理士とともに多職種での連携を経験することができます。平日の午後は智歯抜歯などの外来手術日で研修歯科医も指導医のもと執刀しています。また口腔外科入院手術は,年間180件程度で,悪性腫瘍をはじめとして,顔面外傷,顎変形症,口唇口蓋裂,抜歯など多岐に渡ります。また院内医科の手術予定の患者さんの口腔衛生管理を行う周術期センターでは,年間3,000件を担当しています。

当院の歯科研修プログラムの特徴として,口腔外科での研修を11ヶ月間行います。また秋頃には開業歯科医院で,一般歯科を1ヶ月間研修します。他にも短期で血液センターでの実習や訪問歯科を体験できます。1年目の初期研修終了後2年目には医員として勤務しますが,6週間の麻酔科研修があり,この期間にICUでの研修も組まれています。また学会発表や論文作成など2年間を通して幅広く学ぶことができます。

当院の歯科研修医の募集枠は1名ですが,研修医控室は医科研修医と同室になっており,医科研修医と親睦を深めることができます。今年度は,研修初日から2週間は,医科・歯科合同のオリエンテーションだったこともあり,医科の同期と仲良くなれる時間が十分にありました。医科研修医と意見交換や情報共有ができる,とても恵まれた環境であると感じています。

未だコロナ禍にあり,歯学部臨床実習の制限などがあることで研修歯科医になってからの不安を感じている方もおられると思います。私もその一人でしたが,上級医の先生方や周りのスタッフの方々がしっかりと支えてくださるので,安心して日々学ぶことができています。病院の雰囲気などは実際に見学に来ていただくと,来年度からのイメージも持ちやすくなると思います。是非一度,県立広島病院 歯科・口腔外科に見学にお越しください。一緒に充実した研修を送りましょう。

令和3年度研修医からのメッセージ

初期臨床研修歯科医 上田 結芽(令和3年度採用)

上田 結芽

研修歯科医1年目の上田と申します。

研修が始まり2カ月が経ちました。県立広島病院での研修は病院歯科・口腔外科ならではの症例が多く,充実した日々を送っています。代表的なものは,救急救命医療での中顔面外傷症例や,院内外の医科とのコンサルトで受診される症例です。歯科単科大学出身の私にとっては大学病院の実習ではこのような症例を経験したことがなかったため,大変興味深く,当院を研修先に選んで良かったと感じています。

基本的には外来診療を週3日,手術を週2日行っており,研修医も手術はほぼ全症例で助手として参加しています。1年次に2日間往診クリニック・1カ月間開業歯科,2年次に麻酔科研修もあるため,歯科医師の様々な働き方を見ることができます。自身の将来の目標を考える良い機会になると思います。当院での研修を終えられた先輩方は一般歯科に進まれた先生が多いと聞いています。2年間の研修で抜歯手技も身につくため,口腔外科に進もうと考えている人以外にも必ず役に立つ知識・手技が習得できます。

歯科研修医は毎年1名のみですが,その分指導医や歯科衛生士等のスタッフの方々から気を配っていただき,丁寧に指導してもらえます。手技に関してもなるべく多くのことを経験できるよう配慮してくださり,少しずつではありますが着々とできることが増えている実感があります。また医科の研修医は毎年20名程度いて,研修医室は同じなので仲良くなれますし,全身疾患について分からないことを質問したり,歯科についての質問をされたりと,勉強への意欲が高まる良い環境だと感じています。

コロナ禍ということもあり,実習の縮小で研修医生活への不安がある人も少なからずいると思います。私もそのうちの一人でしたが,周囲の方々や環境に恵まれ有意義な研修生活を過ごせています。当院に少しでも興味を持ってもらえたら,Web面談等を行っているので気軽に申し込んでみてください。

研修医OBからのメッセージ

K.T.(平成28年度まで在籍後広島市内開業歯科勤務)

私が県立広島病院で研修をしたのは7年前の事です。学生の間はモニター上でしか見学できなかった手術が,研修歯科医という立場でありながら術野に入れて頂けた時の高揚感は今でも覚えています。当時指導医の桐山先生は口腔外科手技のスペシャリストであられるため,いざとなったら桐山先生がなんとかしてくださる,という安心感の下で様々な症例にチャレンジできました。

県立広島病院歯科・口腔外科の臨床研修は初診の患者さんも担当するので,一人で患者さんを診る責任感や,「これは自分では…」と判断した際は深追いせず,すぐ上級医の先生を呼ぶ癖が身につきました。おかげで就職先の開業医でも「抜歯ならできます!」と自信を持って言える事ができました。また,医科研修医の友達ができた事も良かったです。研修当時様々な相談に乗って貰えたのは勿論,お互いの結婚式に参列したり,子供の習い事でばったり会って思い出話に花を咲かせたりと今でも付き合いが続いております。

現在主任部長の神田先生は広島大学歯学部学生時代にお世話になりました。先生は当時様々な仕事を抱え,大変お忙しかったと思うのですが,指導に熱い事が有名で学生の私達にも時間を割いてくださりました。歯学生時代の臨床実習についた同期の友人達はどんなに忙しくてもみんな楽しい!と目をキラキラさせて眩しかった事も覚えております。7年という月日が経ち,現在は子育てに専念していますが,県立広島病院で得た経験は間違いなく私の中での財産です。

ご興味がある方は,是非一度,見学に来てみてください。

手島 敬介(平成26年度まで在籍後広島市内開業歯科勤務)

手島 敬介

県立広島病院だからこそできた経験が数多くありました。その中でも様々な手術に携われたことがとても印象に残っています。顔面外傷は上下顎骨の骨折だけでなく,頬骨や眼窩底骨折を含めた骨折を経験し,唇顎口蓋裂の手術見学もできました。またその子の成長と経過を見ることができました。口腔癌では形成外科の先生と一緒に手術に入り,遊離皮弁移植術に携わりました。

2年目の麻酔科研修では医科に混ざり研修を行いました。口腔外科だけでない領域の手術に立ち会うこともできました。摂食・嚥下の経験もできました。ミールラウンドを行い,定期的に摂食・嚥下チームとのミーティングに参加しました。

研修医同士とても仲が良く,医科歯科関係なく研修医の先輩,同期,後輩との思い出も沢山できました。ありがたいことに今でも繋がりがあり,ここで研修しなければできなかった大切な縁だと感じています。

県立広島病院で研修を行って一番良かったのは口腔外科の技術,知識の向上はもちろんですが,他科との交流および連携の素晴らしさだと思います。他科との連携の大事さが求められている今,とてもいい経験ができると思います。

松井 健作(平成25年3月 歯科医師初期臨床研修修了)

松井 健作

はじめまして。現在,歯科・口腔外科で勤務している松井健作と申します。私は大学卒業後,当院歯科・口腔外科にて2年間の歯科医師臨床研修を行い,臨床研修終了後は広島大学病院顎・口腔外科に入局しました。大学病院では大学院を含め7年間臨床と研究に従事し,2021年4月より再びこちらで勤務させていただくこととなりました。

歯科といってもその内容は様々ですが,私は学生の頃から口腔外科に興味があり,口腔外科を専門に研修したいと考えていました。研修歯科医として勤務した2年間で,口腔外科の初歩的な手術や全身疾患のある患者さんの歯科治療,入院患者さんの全身管理など,当初から研修に期待していた数多くの症例を経験することができ,非常に内容の濃い充実したものとなりました。

一方で,病院歯科では入院患者さんの義歯の不調や補綴物の脱離,う蝕などに急患対応しなければなりません。病院歯科医としては,外科的な治療だけではなく,幅広い症例に対応できる知識と技術を習得し,その役割を果たす必要があると感じました。そういった意味では,口腔外科のみならず一般歯科まで非常にバランス良く経験できたと感じています。

病院全体の特徴としては,診療科が多く,多職種のスタッフとのかかわりが多いため,他職種と連携を図り,ただ病気を診るだけではなく患者さんの全体像を把握し,チームの中で活躍できる場がある貴重な病院だと思います。また,2年間の研修中には,診療以外にも医科の研修医の先生と仲良く過ごすことができましたし,気軽に相談できる同期がいてくれることは,今後の診療に非常にプラスとなると思います。

研修修了後については,私は口腔外科についてさらに勉強したいと思い大学院に進学しましたが,どの進路を選んだとしても,県病院で経験したことや学んだことは大きな武器となります。実際に,一般開業医やその他の進路に進まれた歯科研修医OBは,どの分野においても第一線で活躍されていて,ここで学んだことが日常の診療や仕事に大きく役立つものと確信しています。

進路についていろいろ悩むことが多いと思いますが,一度見学に来て外来診療や手術の様子を実際に感じていただければと思います。そして,研修先に当院を選んでいただき,有意義な2年間にしてもらえれば幸いです。

M.Y.(平成24年度まで在籍後広島大学大学院歯科麻酔学講座へ入局)

初めまして。県立広島病院で研修歯科医をしておりました,M.Y.と申します。研修終了後は広島大学歯科麻酔学教室に入局し,歯科麻酔科医として臨床業務と大学院での研究に従事しました。現在は退職しており,後学のため歯科麻酔科認定医を取得しました。

実は大学卒業後の臨床研修先を選ぶ際,当時の私は口腔外科に漠然とした興味はあったのですが,具体的なイメージが掴めず進路を決めかねていました。県立広島病院では口腔外科だけでなく,一般歯科診療も幅広く行っており,開業歯科医研修や他の病院歯科見学など多くの学ぶ機会を与えていただけたので,その中でじっくり進路について考えることができました。もし今同じように悩んでいる方がいれば,参考になればと思います。

県立広島病院で扱う手術内容は重度顔面外傷処置,顎変形症,悪性腫瘍切除・皮弁形成術,唇顎口蓋裂など多岐にわたります。特に同病院は第三次救急医療機関であるため,損傷程度が比較的大きい外傷症例も多く経験します。その際医科麻酔科の先生にお話を聞く機会があり,それが私の進学先である歯科麻酔科に興味を持つきっかけでした。2年目の麻酔科研修では麻酔導入・覚醒も医科麻酔科指導医付き添いのもとで実践することができます。当時はICU研修が無かったので少し条件が違うかもしれませんが,実際に担当したのは40症例ほどで,見学も含めるとかなりの症例を勉強させていただきました。また歯科口腔外科の手術がある場合は優先的に麻酔の担当をするので,その知識は麻酔研修後にも役立ちました。医科麻酔科含め他の診療科の先生が質問に丁寧に対応してくださることや,ちょっとした質問は医科研修医の同期にすぐ聞ける環境があったことも有難かったです。

歯科麻酔に関する内容が多くなりましたが,勿論他のカリキュラムについても非常に充実した研修ができます。ぜひ県立広島病院で,有意義な研修医期間を過ごしていただければと思います。

T.O.(平成23年度まで在籍後広島県内開業歯科勤務)

私が県病院で研修歯科医として勤務させていただいたのはもう10年以上前になります。当時はまだ県立広島病院での歯科医師臨床研修制度が始まったばかりでした。学生時代の臨床実習中に,口腔外科の重要性を感じていたので,研修先は色々な症例を経験できる病院歯科を希望していました。病院見学の際に,当時の指導医の桐山先生から,症例の多さや,口腔外科以外での研修などのお話を伺い非常に魅力を感じました。また活気ある雰囲気の良さや少人数での研修のメリットもあり,こちらでの臨床研修を志望しました。

実際に研修生活が始まると,外来での一般診療,口腔外科の基本的な手技から多岐に渡る手術,入院患者さんの病棟管理など幅広く勉強させていただき,非常に充実した毎日を過ごすことができました。また医科の研修医の先生と合同で学ぶ機会も多く,仲の良い同期がたくさんできました。今でも気軽に相談できる医師の同期がいるというのはとても心強いものです。

県立広島病院での研修では,口腔外科での診療以外にも一般歯科医院での研修や麻酔科研修,学会発表など様々なプログラムが用意されていました。そのどれもが貴重な経験であり,現在の診療にも生かされていると感じます。研修修了後は一般歯科医院に勤務し,現在は夫婦で開業していますが,今も県病院の先生との繋がりは強く,改めて県病院での研修歯科医生活が私の歯科医師としての基盤であると実感しています。

進路については悩むことも多いと思いますが,県立広島病院でならきっと有意義な研修生活を送ることができることと思います。

五藤 博之(平成21年度まで在籍後広島市内開業歯科勤務)

五藤 博之

現職

医療法人若星会 あいあい歯科クリニック

広島県安芸郡海田町畝2-15-15

院長 五藤 博之





皆様,こんにちは。私は広島大学歯学部を卒業後,縁があり県立広島病院歯科・口腔外科の臨床研修医として入局をしました。改めて振り返ってみると自分が県立広島病院にいたのが15年前だった事に時の流れが早いなと思っております。私が臨床研修時代を振り返って感じたことを述べると,かけがえのない経験をさせていただいた事につきます。病院歯科で研修ができるのは研修施設全体のうち1割もない非常にめぐまれた環境であることだし,医科の先輩または同期の研修医とも交流もできるので,歯科だけではないその他の分野の視点も広がりやすいところが強みだと思います。

また以前,現在の指導歯科医の神田先生,松井先生とお話をした時に印象的な言葉があります。それは「我々が研修歯科医を預かることは,研修歯科医の人生を豊かにすることをサポートできることであり,それは自分の人生を豊かにすることに繋がる」というメッセージです。この言葉を聞いたときに私はジーンと感銘して,このような考えのある指導歯科医の先生ならば研修歯科医の先生は安心できるなと思ったことを今でも覚えています。また同時に,このフレーズにある研修歯科医という部分を「自分のこども」に置き換えると,幼い子どもがいる自分(8歳の娘と3歳の息子)にもすごく当てはまって,改めてこどものためにも大切に育てようと気づかせていただいた言葉でもあります。

最後にどの研修施設にいこうか検討中の歯学部学生の皆さん。研修歯科医時代はあっという間に過ぎます。その中で医療技術の研鑽も大事だし,またいろんな仲間を作って協力することも大切です。県立広島病院歯科・口腔外科はそれができる素晴らしい環境だと思います。多くの事を仲間と学び,自分で気づき,実践を繰り返して立派な医療人として成長してください。

外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
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休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
広島市南区宇品神田一丁目5番54号
TEL(082)254ー1818(代表)

①⑦⑤番

「県病院前」下車徒歩3分

広電バス 12号

「県病院前」下車徒歩1分

まちのわループ 301,302

「県病院前」下車徒歩1分