令和3年度 研修医の一日

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4月)初期臨床研修医1年次 稲本 絢

稲本 絢

こんにちは。研修医1年目の稲本絢です。

新生活の準備もそこそこに,6週間の循環器内科の研修が始まりました。初めは分からないことも多く大変でしたが,1カ月経って,やっと少し慣れてきたと思います。それでは,循環器内科での一日を紹介します。

07:00~
病棟患者さんの回診を行います。電子カルテで夜間の患者さんの経過やバイタルなどを確認した後,患者さんの元を訪ね,問診や身体診察をします。
07:50~
研修医1年次に向けた講義があります。循環器疾患の診断や治療にあたって重要なことが分かりやすくまとめられたレジュメを使って,毎日少しずつ講義を受けます。
08:00~
カンファレンスで,前日入院された患者さんの情報共有を行います。この時,担当患者さんの入院があれば研修医にもプレゼンの機会があるので,前日までに準備をします。毎週金曜日には抄読会もあり,論文の読み方や最新の知見も学ぶことができます。研修期間に1回は研修医にも発表の機会があるので,論文を選んで発表の準備も必要です。
09:00~
カテーテルでの検査や治療,アブレーション,ペースメーカー植え込み術など様々な検査や治療が行われます。研修医は準備や介助をします。検査の流れや介助の手順を理解し,慣れるまでは迷惑をかけてしまったと思いますが,少しずつ所見にも目を向ける余裕ができ,分からないところがあると後で指導医をはじめとする先生方が丁寧に教えてくださるのでとても勉強になります。
17:00~
病棟業務をしたり,指導医の術後管理の決定などを一緒にみます。その他にも,不安定狭心症や急性心筋梗塞で運ばれて来た患者さんの緊急カテーテル治療をみる機会もあります。

以上が循環器内科での一日です。循環器疾患は命に関わるものも多いですが,治療を受けて説明を聞いた後の患者さんのほっとした表情には,私まで安心します。

勉強不足を痛感し,自分の未熟さに情けなくなる毎日ではありますが,先生方はちょっとした疑問や基本的なことにもとても熱心に応えてくださり,充実した日々です。教わったことや経験したことの一つ一つをどれも無駄にしないよう,一歩一歩着実に成長できるように頑張りたいと思います。

4月)初期臨床研修医2年次 R

こんにちは,研修医2年目のRです。現在私は,リウマチ科で研修しています。

リウマチ科は関節リウマチからSLE,血管炎など全身を幅広く診察している診療科です。研修の一日を紹介します。

08:30~
業務開始
カルテで患者さんの夜間の状態を確認し,病棟を回診します。リウマチ科は関節症状や皮疹,筋症状や神経診察など全身を幅広く診察する必要があり,病棟回診だけでも膨大な情報を得ることができるので,非常に勉強になります。
09:30~
外来見学
回診が終わり,外来診療が始まります。外来では,関節リウマチなどの評価をするために,指導医と一緒に関節の圧痛や腫脹を1つ1つ丁寧に触診します。
13:00~
気管支鏡
当院では,呼吸器内科とリウマチ科が密接に関わっており,肺炎の患者さんをリウマチ科の医師も診療したり,気管支鏡に関しても呼吸器内科・リウマチ科合同で行っています。
呼吸器内科に興味がある方も非常に勉強になる科だと思います。
15:30~
カンファレンス
1週間での新規入院患者さんのカンファレンスがあります。このカンファレンスでは,主に研修医が上級医に患者さんのプレゼンを行います。発表の仕方や情報のまとめ方などを丁寧に指導してくださるので,非常に勉強になります。

以上がリウマチ科の主な一日になります。いろいろと制限されることも多い世の中ですが,充実した研修をさせていただいています。

初期研修も半分が過ぎ,専門医の研修に向けて様々なことを学ばせていただいています。より一層気を引き締めて頑張っていきたいと思います。

5月)初期臨床研修医1年次 山手 敦史

こんにちは。研修医1年目の山手敦史です。

働き始めて1カ月が過ぎ,少しずつ仕事にも慣れてきました。

緊急事態宣言が出された5月は救急科で研修しています。

08:15~
当直医から申し送りを受けます。
09:00~
多職種チームでICUウォーキングカンファレンス
医師,看護師,薬剤師,栄養士,リハビリスタッフなどの多職種でICUの患者さん一人一人を回診します。まさにチーム医療です。
10:00~
病棟業務,ホットライン対応
ICUは人工呼吸管理を必要とする患者さんや病態が複雑な患者さんが多く,把握するだけで一苦労ですが,分からないことや不安なことはすぐに指導医に相談して解決することができます。
ホットラインや院内急変の時は指導医と一緒に対応します。手技や処置も段階を経て少しずつ任せていただけるようになります。ルート確保や気管内挿管,CV,Aライン確保など基本的な手技の機会は多く,自信を持ってできるようになります。
17:00~
当直医に申し送りをします。

当院はドクターカーやドクターヘリの運用も行っており,重症外傷やCPA,ショックバイタルの方が多く運ばれてきます。初期対応からその後の集中治療まで一貫して診ることができます。また,他科へのコンサルト,申し送りでのプレゼンの機会も多く,他科の先生方も含めてフィードバックやレクチャーをしていただくこともあり,学ぶ環境は整っています。希望があればどんどんアドバンストな内容も行うことができます。

救急科はシフト制であり,休みの日はしっかりとリフレッシュすることができます。コロナ禍で見学は難しいかもしれませんが,オンライン説明会もやっています。

面倒見の良い個性的な指導医,優しい先輩,おいしいお好み焼きがみなさんを待っています。ぜひ当院での研修を検討してみてください。

ICUにて指導医とCV挿入(注:山手は右です)

当直時にお好み焼きをご馳走になりました

6月)初期臨床研修医1年次 岩井 貴寛

岩井 貴寛

6月を担当します研修医1年目の岩井貴寛です。6月は麻酔科で研修しています。

学生の頃から手術を恐る恐る見学(覗き見)するのが好きで「今月も沢山手術を見るぞ」と未だ抜けない学生気分で意気込んでおりましたが,その考えが甘いとすぐに気付かされました。

07:00~
術後回診
前日に麻酔を担当した入院患者さんのベットサイドに赴き,患者さんとお話ししながら術後の傷の様子や痛みの程度を確認し,麻酔による副作用が出ていないか把握します。患者さんが眠ってらっしゃることもあり,無理強いをせず,夕方に改めて訪問し,術後の様子を確認します。問診の内容を簡潔にカルテに記載します。
07:30~
麻酔準備
麻酔科では,麻酔準備が研修医にとって一番大きな仕事の一つになります。前日までに一緒に麻酔を担当する指導医と打ち合わせをし,担当患者さんに一番適した麻酔方法を選択します。それに合わせた準備物を用意し,手術室に運び入れます。時間があれば麻酔器を起動させ,使用する薬剤の準備を行います。
08:10~
カンファレンス
担当する患者さんの注意点を,指導医に簡潔にプレゼンテーションします。麻酔は手術に不可欠ですが,危険な医療行為です。麻酔上の問題点をカンファレンスで情報共有を行うことで,安全で確実な麻酔を目指します。
08:45~
入室・手術開始
患者さんが入室され,麻酔を開始します。指導のもと点滴ルートを確保し気管挿管,動脈ラインの確保,場合によって中心静脈カテーテル留置を行います。麻酔の導入が終わり状態が安定すると,指導医と交代で早めの昼食をとります。
13:00~
術前診断
1件目の手術が終わると,2件目の手術の合間に翌日の手術予定の患者さんを指導医と一緒に術前訪問します。麻酔の説明をし,患者さんの疑問や心配事を確認します。患者さんとのお話が終わると,指導医と打ち合わせを行います。
16:00~
担当手術が全て終わると業務終了となります。
希望すれば,様々な手術に参加し,麻酔管理を勉強することが可能です。同じ麻酔科の研修医と,一日の麻酔に関する情報交換することもあります。

以上が麻酔科の一日の流れです。

麻酔は手術の痛みや不安を和らげる反面で,あえて患者さんの呼吸を止め,機械で管理する危険な行為です。麻酔科の先生方は安全に手術を完遂するため,多くのモニターや生体反応を観察し,合理的な思考で瞬時に全身状態を把握しています。様々な科の成人から小児まで千差万別の手術が毎日行われています。それに対応するには,患者さん個人個人で違う管理方法があり,その分多様な薬剤を選択する状況判断能力も必要となってきます。

研修医の自分にはあまりに学ぶことが多く,頭の中はいっぱいで,失敗ばかりで落ち込む日もありますが,麻酔科の研修は基本的手技が多く学べ,実践的な力を身につける絶好の機会です。甘い呑気な気持ちを捨て,医療者としていち早く独り立ちしなければなりません。今いる恵まれた環境に感謝する気持ちを忘れずに,日々精進していきたいと思います。

7月)初期臨床研修医2年次 北村 芳仁

北村 芳仁

皆さんこんにちは。研修医2年目の北村芳仁です。7月に入って梅雨も終わり,蝉の声も聞こえてきて,本格的に夏に突入しました。夏バテしないようにしっかり食べて,日々の研修を乗り切っています。

今月私は心臓血管外科で研修しています。心臓血管外科は自由選択枠でローテすることができ,上級医について,病棟・手術・救急対応等,他科では経験できないことを沢山学ぶことができます。循環器内科や外科系の科を考えているなら是非ローテすることをお勧めします。今日はそんな研修の一日を紹介します。

08:30~
病棟回診,病棟業務
術後の患者さんや,手術予定患者さんの経過を確認し,病棟に指示を出します。心臓血管外科は,他の外科系の科より術後の全身状態が変動しやすく,呼吸・循環・創部の管理・ドレーンの管理など,それぞれに対してアセスメントを行い方針を決めていきます。手術に入ると,術中は患者さんの急変時の対応がすぐにできないため,手術に出棟するまでに,必要な指示出しをしておくことが非常に重要です。
09:00~
手術
心臓血管外科の手術日は火曜日以外です。予定手術がない日もありますが,緊急手術が入ることも少なくありません。私は,大動脈弁閉鎖不全症や大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁置換術,腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術,閉塞動脈硬化症に対するバイパス術など,様々な症例を経験しました。緊急手術は,Stanford A型の急性大動脈解離や下肢急性動脈閉塞症などを経験しました。また,TEVERやEVERといったステントグラフト内装術も積極的に行っていて,大変勉強になりました。
手術終了後
術後管理,病棟業務の続き,救急患者の対応
心大血管疾患の術後は吻合部や縫合部からの再出血のリスクもあるため,挿管された状態でICUに帰室することが多いです。術後のドレーンの性状,呼吸状態,循環動態を注意して観察し,再開胸が必要かどうか検討します。再開胸の必要性が低く循環動態や自発呼吸が安定したことを確認して抜管します。抜管は術後3時間くらいでできることもあれば,一晩様子を見ることもあります。

以上が手術日の流れになります。手術当日の術後管理は他科と比べて大変なことが多く,病棟患者の術後管理なども必要なため,帰宅する時間は遅くなることが多いです。緊急手術が入った時はさらに忙しくなります。基本的に心臓血管外科は毎日24hオンコールで待機しており,いつでも緊急手術ができるように,適宜,休息をとり体制を整えています。

心臓血管外科は生死に直結する症例が多く,緊急手術も多くて大変な科ですが,内科的治療で十分な改善が得られず,生命の危機的状態にあった患者さんが,術後に笑顔で退院される姿を見ると,非常にやりがいを感じました。また先生方の手術手技が美しく,手術を見て非常に勉強になります。呼吸・循環の管理も学ぶことができ,多岐にわたって研修ができる科でした。

研修生活も2年目の半ばにさしかかり,初期研修の終わりが見えてくる頃です。県立広島病院には殆どの科がそろっており,幅広い研修ができる環境だと改めて実感しています。内科救急などで救急対応もしっかり学べるため,皆さんも県立広島病院で研修したら,きっと幅広い経験が積めることと思います。私もあと数カ月,1つ1つの症例を大切にして,学んでいこうと思います。

8月)初期臨床研修医1年次 天満 義人

天満 義人

8月を担当します1年次研修医天満義人です。8月は精神神経科にて研修しています。

オリンピックが開催され世の中が沸き立っている一方,新型コロナウイルスの患者数は徐々に増え続けています。そんな状況での精神科の一日を,少しお見せできたらと思います。(写真は,お薬外来での診察風景です)

 08:30
朝のカンファレンスで,一日の予定を確認します。
~11:00
状態が安定している外来患者さんに対する処方外来(お薬外来)をします。
~17:00
他科院内患者さんのコンサルテーション回診(リエゾン)をします。
 17:00
夕方のカンファレンスで,患者さんの治療方針について検討します。

以上が精神神経科の一日の流れです。精神神経科の特徴として医療保護入院や措置入院といった他科では見られない入院形態の患者さんもおられるため,どのような場合に医療保護入院や措置入院となるのか,また入院が決定した場合どのような入院手続きを進めていけばよいのかといった事を学ぶことができます。

さらに,もう一つ精神神経科の特徴として治療上,必要とされた場合に身体拘束を行うことがあります。これは精神保健指定医の認定を受けた医師が行うことが可能なのですが,患者さんの身体の自由を奪う行為になるので,患者さんの状態に応じ拘束にも様々なレベルがあります。そのため徘徊や自傷他害の危険度を十分にアセスメントし,身体拘束の種類や程度について具体的に学べます。

他にも精神神経科は他科とは患者さんへのアプローチが異なっているので,精神神経科独特の雰囲気を感じることができるのではないでしょうか。

9月)初期臨床研修医1年次 河野 晋太郎

河野 晋太郎

こんにちは,研修医1年目の河野晋太郎です。研修医生活も半分が終わり,まだまだ暑いこの頃です。広島県はCOVID-19による緊急事態宣言もまだ続いています。皆さんのところはどうでしょうか。

9月は消化器・内視鏡内科で研修をしています。今回は消化器・内視鏡内科での一日について紹介します。

08:00~
病棟回診・病棟業務
夜間の患者さんの経過や朝のバイタルサインをカルテで確認した後,患者さんのもとに行き状態を確認します。回診後はカルテに記載します。
09:00~
検査・治療
上部・下部内視鏡/超音波内視鏡/ERCPなど,様々な検査・治療が行われます。研修医は検査・治療の際,指導医と一緒に検査に入り介助をします。
18:00~
病棟回診・病棟業務
全ての検査終了後に,検査後の状態確認など担当患者の回診を行い,その日の業務は終了です。(水曜日の夕方にカンファレンスがあり,研修医が症例発表をする機会もあります。)
また,救急外来を受診した消化器疾患が疑われる患者さんの対応も行うこともあります。
 

以上が消化器・内視鏡内科の一日です。

消化器・内視鏡内科では,研修医ごとに後期レジデントの先生が指導についてくださいます。年齢も近いため,疑問に思ったことやわからないことなどがあれば気軽に聞くことができる環境があり,充実した毎日を送っています。急患の方には,診察から検査までの対応を行う機会も少なくありません。また,やる気があれば指導医の指導の下,内視鏡検査をさせてもらうこともできます。

最初は分からないこともありましたが,経験を重ね少しずつ所見がわかるようになり,成長を感じることもできました。後輩の皆さんもぜひ県立広島病院で研修し,より多くのことを吸収して今後の糧としてください。私も早く一人前になれるよう日々精進していきたいと思います。

9月)初期臨床研修医2年次 佐々木 美緒

佐々木 美緒

こんにちは,研修医2年目の佐々木です。現在私は腎臓内科で研修をしています。

腎臓内科では主に急性腎障害や慢性腎臓病,電解質異常などの治療を行っています。研修の一日を紹介します。

08:30~
業務開始
病棟回診を行います。担当患者さんのベッドサイドに行き,身体所見や透析シャントの経過を見ていきます。患者さんの状態は毎日少しずつ変わるので,回診は大事な業務の一つになります。カルテを記載後,現状と今後の方針について担当の先生と話し合います。
09:00~
透析室
午前中の透析が始まります。
シャントPTA(経皮的血管拡張術)を行う患者さんにエコー検査を行います。
10:00~
腎生検
腎炎が疑われた患者さんに腎生検を行います。研修医は補助に入ります。
13:30~
シャントPTA
一日に数件,シャントPTAを行っています。ここでは研修医が実際に手技をする機会があります。
16:30~
カンファレンス
毎週金曜日,入院患者さん全員のプレゼンを行います。わからないことがあれば指導医を始めとする先生方が丁寧に教えてくださいます。

以上が大まかな一日の流れです。腎臓内科に来られる患者さんは腎臓だけでなく糖尿病や高血圧,脂質異常症など様々な併存疾患を抱えていらっしゃいます。主科としての治療ももちろんですが,一般内科としての側面もあり,内科全般を幅広く見ていくことができます。

初期研修も後半を迎えましたが,まだまだ学ぶべきことがたくさんあり,勉強の毎日です。これからもより一層精進していきたいと思います。

10月)初期臨床研修医1年次 岸 佳苗

岸 佳苗

はじめまして。研修医1年の岸佳苗です。ここ数日でぐっと冷え込み,秋の深まりを感じるこの頃です。

10月は呼吸器内科で研修しております。ある日の研修の一日の様子を紹介します。

08:30~
病棟回診・病棟業務
夜間,患者さんに状態変化がなかったかをカルテで確認して,あらかじめ患者さんに話す内容を整理した上で回診に向かいます。その後,カルテに記載をし,必要な処方などないか確認を行い指導医と方針等の確認をします。また,患者さんに必要な処置があれば指導医と行います。
12:30~
検査
毎週水曜日は気管支鏡検査があります。検査前に器具や機械出し,使用する薬の準備を行います。研修医は主に検査前の喉麻酔やバイタルの確認,鎮静剤の投与を行い,検査の介助をします。
17:00~
指導医とともに,患者さんの検査結果や今後の方針,病態などを確認し,その日の業務は終了です。
なお,毎週木曜日はカンファレンスがあり研修医は担当患者さんのプレゼンテーションを行います。

以上が呼吸器内科の一日の流れです。呼吸器内科は循環器・消化器と並んで患者数が多く,喘息などのcommon diseaseから直接命に関わる緊急の対応が求められる疾患まで,さまざまな症例を経験できます。また,呼吸器疾患は感染症・アレルギー・自己免疫疾患・悪性腫瘍などさまざまな原因が考えられ,診断するためには検査結果だけではなく,多くの知識や想像力が必要な分野なのだと感じています。

年齢の近い後期レジデントの先生も多く,気軽に質問もできる環境の中で充実した日々を過ごしています。あっという間に研修医生活も半年が経ちましたが,学んだことを吸収し生かせるよう,再度気を引き締めて精進していきたいと思います。

10月)初期臨床研修医2年次 佐々木 健太

佐々木 健太

こんにちは,研修医2年目の佐々木健太です。今月私は救急科で研修しています。

今日はそんな研修の一日を紹介します。

08:20
朝カンファレンス
主に,当直帯で搬送された患者さんと,ICU,HCU,一般病棟で入院されている患者さんについてカンファレンスし,今後の方針を決定します。
09:30
ウォーキングカンファレンス
朝カンファレンスで決定した事項や夜間の状態などを看護師,薬剤師,栄養士と共有し,今日の方針を固めます。
以後は病棟業務に加え,指導医や上級医と共に重症交通外傷や急性薬物中毒,CPAなどのホットラインの対応を行います。2か月間の研修で幅広い症例が経験できます。
16:30
夕カンファレンス
日中に起きたこと,行ったことなどを科内で共有し,当直帯の医師に申し送りをします。

これに加え,月曜日,水曜日は朝に勉強会をしています。研修医が知っておくと良いことや研修医が知りたい,学びたいと思っていることについて,上級医がレクチャーしてくださいます。

2か月間を通して,外傷や代謝性疾患,院内急変など様々な症例を経験しました。救急科という特殊な環境で,普段とは異なった緊張感をもって研修することができたと思います。

手技も豊富に経験でき,入院患者さんの全身管理もさせていただけるので,難しいですが大変勉強になります。救急対応及び重症患者さんの全身管理は,どの科に進んでも必要なスキルなので,この経験を活かして頑張りたいと思います。

11月)初期臨床研修医1年次 倉富 亮

倉富 亮

はじめまして。研修医1年目の倉富です。11月は呼吸器外科で研修しています。

今回は呼吸器外科の一日を紹介します。

08:00~
カルテ確認
08:30~
先生方と回診・ドレーン抜去や抜糸等の病棟処置
09:00~
手術
11:00~
休憩
13:00~
手術
15:00~
待機:手術や病棟業務が落ち着くので,急患対応に備え待機します。

以上が呼吸器外科の一日の流れです。

手術では主にカメラ持ちをし,縫合や糸結びを経験しています。研修医室や図書室があるため,空いた時間は自習やスライド作りをして有意義な時間を過ごしています。

気胸などの救急患者が搬送された場合は呼吸器外科が対応するため,適宜呼んでいただき,ドレーン挿入等の手技を経験する事ができます。エコー,穿刺,ドレーン挿入と一連の手技を指導を受けながら経験できました。

呼吸器内科学会の発表
寮のゴミステーションの清掃

また,山陰で開催された呼吸器内科学会の発表も経験させていただきました。症例選択,スライド作りや発表練習は呼吸器内科の先生方にご指導いただきました。ローテ中ではない科の先生方も丁寧に指導してくださいます。今回,初期研修医セッションで「優秀演題賞」を受賞する事ができました。

研修医同士の仲も良く,この前は汚くなっていた寮のゴミステーションの清掃を一緒に行いました。

県立広島病院には1~3次救急まであり,診療科も豊富な事から,さまざまな症例を経験でき,常に刺激のある日々です。更に,日常診療や救急対応だけでなく,学術的な面でも成長できる機会が多々あります。私自身,今後も自己研鑽に励んでいきます。

12月)初期臨床研修医1年次 川本 雄一郎

川本 雄一郎

たくさんの病院の中から県立広島病院を,そしてこの研修医の一日のページを見てくださり,ありがとうございます。12月を担当します川本雄一郎です。趣味はめざましテレビの占いを見ることです。

早いもので2021年も既に終わりに近づいておりますが,皆さんにとって2021年はどの様な1年だったでしょうか。僕にとっては待ち望んでいた研修医生活が始まり,医療従事者として働いているという充実感と,もっと勉強しなければと焦燥に駆られる1年となりました。

前置きが長くなりましたが,脳神経内科での一日を紹介します。

08:15~
脳外科合同カンファレンス
脳神経外科との合同カンファレンスを行い,前日に行われた手術を画像と手術動画を見ながら振り返ります。またその日に行われる手術内容について情報共有し,治療方針を検討します。画像所見と実際の神経症状を照らし合わせて学ぶ良い機会です。
09:00~
病棟回診・病棟教務
指導医と入院患者さんの回診を行い,神経症状の変化を中心に診察します。またバイタルや採血データ,画像検査等を参考に患者さんの食事や輸液,処方薬等を調整しカルテに記載します。
17:00~
指導医と患者さんのフィードバックを行い,明日以降の治療方針について話し合います。業務としてはこの時点で終了ですが,日中に救急外来に運ばれてくる患者さんを脳神経内科で担当する場合は,研修医も一緒に診察をします。また希望すれば業務時間外であっても脳梗塞で緊急搬送された患者さんの血栓回収等に呼んでいただけます。

以上が脳神経内科での一日です。曜日によっては脳神経外科のカテーテル治療の見学,脳神経内科のカンファレンスでの担当患者さんのショートプレゼンテーション,患者さんへのルンバールなど様々な経験を積むことができます。また指導医から日々患者さんの病態に関わることや疾患へのアプローチ,手技など多くのことを教えていただきます。もちろん疑問に思ったことや治療方針についての質問は気軽に相談できますし指導医も丁寧に答えてくださいます。

日々学ぶことも多く,自分も患者さんの担当医の一人だと自覚を持ち,患者さんと真摯に向き合うことを忘れず,これからも精進していきたいと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございます。もっと県立広島病院について知りたい! 研修医生活について知りたい! と思った学生の方は,ぜひ一度病院見学へお越しください! 研修医一同楽しみにお待ちしています!

(2021年12月時点で見学の受け入れは新型コロナウイルスの感染状況により判断されますので,見学を希望される場合には,申し込み前にご相談ください。)

1月)初期臨床研修医1年次 細 貴幸

細 貴幸

皆さん,こんにちは。県立広島病院 初期研修医の細です。

現在,総合診療科・感染症科をローテーション中です。新型コロナウイルス感染症が流行している中,大変なこともありますが焦ることなくやっていければと思っております。

さて総合診療科・感染症科での一日を紹介します。

08:00~
病院に出勤します。まずはカルテで新規入院患者さんがいないか,受け持ち患者さんの夜間の様子や朝のバイタル,今日の検査予定などを確認します。
08:25~
患者さんの回診をします。前日の症状から変化がないか,カルテ上不明確だった点など,聴取・診察します。
09:00~
指導医と入院患者さんのカンファレンスをします。チームに分かれてカンファレンスを行います。全ての患者さんの状態,検査結果,今後の方針などチーム全員で話し合います。疑問に思ったことはこの時に質問できるので,とても貴重な時間であり,勉強になります。
10:30~
チームでの病棟回診です。指導医と一緒に診察を行います。
11:00~
カルテ整理。またカンファレンスの際に検討された検査オーダーなども行います。
12:30~
ご飯を食べます。病院内にあるコンビニで買う機会が多いです。今のご時世なので研修医室で黙食しています。
13:00~
午前中に行えなかったカルテ整理や,急患対応を指導医と一緒に救急外来で行います。
16:30~
夕方のカンファレンスです。日中で変化があった患者さんを再度チームで共有します。新規入院患者さんがあった場合は,その方の治療方針について話し合います。
18:00~
カンファレンスの内容を復習し,帰宅します。外食も自粛要請されているので中々つらいご時世です。

総合診療科・感染症科はチームで診療を行います。そのためチームの患者さんは全員把握しておく必要があります。患者さんが増えてくると中々大変ですが,その分,勉強の機会が増えるのでとてもやりがいがある科です。また研修医が上級医の先生に治療方針を相談し,主体的に処方や抗生剤の選択も行えるので,とても良い経験になります。

現在はコロナ禍で大変ですが,毎日新しいことを教わり,汗をかきながら大変充実した日々を過ごしております。

1月)初期臨床研修医2年次 岩田 健吾

みなさんこんにちは。研修医2年目の岩田健吾です。現在私は脳神経内科で研修をしています。

脳神経内科では主に脳血管障害やてんかん,認知症や脱髄疾患の方の検査及び治療を行っています。研修の一日を紹介します。

08:15
脳外科と合同カンファレンス
08:30
業務開始
チームで今日の方針を相談・検討し,病棟業務を行います。神経疾患は身体所見を見て治療方針が決まることも多く,ベッドサイドでの日々の診察は非常に重要です。診察後,方針を決定していきます。
10:00
救急患者対応
日中に起きたこと,行ったことなどを科内で共有し,当直帯の医師に申し送りをします。
13:45
病棟カンファレンス,回診
毎週水曜日に病棟で看護師,薬剤師など含めたカンファレンスを行い,その後,回診を行います。
14:00
各種検査(腰椎穿刺や脳波検査,頸動脈エコー,下肢エコーなど)
病棟業務の合間に各種検査を行います。腰椎穿刺や下肢静脈エコーなどは研修医も実際に手技を行います。

以上が大まかな一日の流れです。脳血管障害やてんかんの方の初療はどの診療科も必要なものだと思います。脳神経内科に来られる方は生活習慣病や心不全,腎不全など多岐にわたる併存疾患をお持ちの方も多くおられます。内科医として幅広い疾患を学ぶことができ,充実した研修を送っています。

研修も終盤を迎えますが,これからも日々精進していきます。

外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
 ≫≫手術日の注意[PDF]
 ≫≫外来診療担当医表
休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
広島市南区宇品神田一丁目5番54号
TEL(082)254ー1818(代表)

①⑦⑤番

「県病院前」下車徒歩3分

広電バス 12号

「県病院前」下車徒歩1分

まちのわループ 301,302

「県病院前」下車徒歩1分