1年を振り返って

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1年次研修医 片山 志穂子(令和4年度採用)

片山 志穂子

1日1日何か学ぼう,何か身に付けようとがむしゃらに走りきり,気が付くと1年。去年の大学6年生の自分と比較すれば少しは成長しているかな,でもまだ全然勉強できておらず知識足りてないな,1年間とりあえず自分よく頑張ったと褒めたいという気持ちと,もっと努力すべきだったと悔いり焦る気持ちとごちゃまぜの感情が胸にあります。

この1年間,記憶に残っていることはたくさんありますが,痛感させられたのは,研修では百聞は一見に如かず,実際自分でやってみないと分からないし身に付かない,ということでした。手技一つ,治療方法一つ,何か診察に関わる事務的な作業一つ。私は手技は好きですが,人がやっているのを見て,1回で覚えて,次すぐできるほど習得が早くはありません。研修中も一生懸命,1回で習得しようと思いましたがなかなかできませんでした。人がやっているのを見て1回,自分でやってみて間違えて1回,自分でやってみて再度間違えるかできるかで1回,で私はようやく色々なことを習得していけた気がします。一つのものを習得するにはそれを誰かに口頭で説明できるくらいじゃないとだめ,と上の先生方に言われ続けた,悔しい思いでいっぱいの1年でした。

そしてこの1年間は自分の勉強不足についても痛感させられました。国試を勢いだけで乗り越え,研修医になるまでの春休みに同級生と最後の思い出作りに勤しんだ私にとっては,知識の面でも厳しい1年でした。指導医の先生方が色々教えてくださって,feedbackをしてくださって,たくさん勉強することがありすぎて,毎日頭がパンク状態でした。今思い出すと,この1年間で教えていただいたことをメモして後でこれについてまとめとかなきゃ…という気持ちと,夜まとめようとするといきなり襲ってくる睡魔との闘いで何度負けたことか。今この文章を書いているときですら,あの項目についてまとめられていない,あの項目について自分の中で整理しないといけない,と頭をたくさんのことがよぎります。

またこの1年間振り返ると,色々な人と関われたことも大きな今後の財産であると思います。県病院は同期が16~18人ほど,2学年合同の研修医室であるため30人弱のデスクが1部屋にあり,どの先輩・同期とも会話する機会がたくさんあります。そういった先輩・同期がそれぞれ違う科に進み,将来何か他科で相談したいことがあったら気軽にできると思うと,良い環境で研修医生活を送れているように思います。研修医室に行けば誰かがいる,ちょっと嫌なことがあればすぐ愚痴ること,困ったことがあれば相談することもでき,人とコミュニケーションをとることが好きな私にとってはとても環境が合っていたように思います。研修医生活において辛いことはあって当たり前であり,辛く,嫌なことは笑い話に変えて自分の中で消化できている1年であったと思います。

簡単ではありますが1年間を振り返ってみて,本当に毎日が充実していたと思います。まだまだ未熟で勉強不足で経験もないことを痛感させられる1年で,悔しい思いをすることがたくさんありましたが,研修医2年目も走り抜けて努力し,頑張っていきたいと思います。

1年次研修医 柴田 寛之(令和4年度採用)

柴田 寛之

県立広島病院1年柴田寛之です。早いもので初期研修医として県立広島病院で勤務し始めて1年が経とうとしています。学生から医師となり,最初はできないこと,わからないことばかりで自身の無力さを痛感する毎日でした。そんな中でも私がなんとかこれまでやってこれたのは,各ローテ診療科の先生方や,その他の様々な職種のスタッフの方たちの手厚いご指導のお陰であると感じています。私が1年間勤務した上で,県立広島病院を初期研修先として選んで良かったと思える点は三つあります。

一つ目は1次から3次までの救急診療について学ぶ機会が数多くあるということです。初期臨床研修において当直などでの救急診療は重要な要素の一つではないかと思います。県立広島病院は広島県の高度急性期医療を担っているため,救急車の台数が多く,症例数も広島県でも有数です。そのため,多種多様な患者さんの診療に当たることができ,たくさんの経験を積むことができます。また,内科・外科・脳・心臓など各分野の専門の先生方と一緒に診察させていただけるというのも利点の一つであり,その場ですぐに相談やフィードバックをいただくなどして指導していただけます。将来,どの科に進むとしても,この救急外来での経験は医師として成長していく上でとても役立ってくれるのではないかと考えています。

二つ目は研修医や医療スタッフの人数が多いことです。県立広島病院には1,2年目合わせて約30人の初期研修医がいます。経験した症例についてみんなで相談したり,各々がローテーションしている科で学んだことを共有することができます。多くの同期や先輩がいるため,相談や共有できる知識や手技の幅が広く,自己研鑽を行う上でとてもためになっています。また,仕事に関してだけではなくプライベートでも人数が多ければ,趣味や話の合う人が見つかりやすいというメリットがあります。私の場合は,医師やコメディカルなどの有志でフットサルチームをつくり,みんなで紅白戦をしたり,他病院のチームと試合をして親睦を深めるなどしています。こういった経験ができるのは,職員の多い県立広島病院ならではだと思います。

三つ目は様々な診療科が揃っていることです。私はなんとなく興味のある分野や診療科はあったのですが,はっきりと志望科が固まっている訳ではありませんでした。そういった状況の中で実際に様々な科をローテーションさせていただくと,いままであまり将来の選択肢として考えてこなかった診療科の面白さや奥深さを知ることができました。興味のある診療科が増えた分,将来の選択はより悩ましいものになっていますが,色々なことを考慮した上で最も自分に合った専攻科を選ぶことができるという点で,とても恵まれた環境であると思います。

これまでの1年で学んだことや指導していただいたことを活かして,医師としてより成長するためにしっかりと研鑽していきたいと思います。

外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
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休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
広島市南区宇品神田一丁目5番54号
TEL(082)254ー1818(代表)

①⑦⑤番

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