研修医の一日

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9月)初期臨床研修医1年次 村口 真央

村口 真央

9月担当,研修医1年目の村口です。厳しい残暑が続くこの時期,私は呼吸器内科で研修しています。

それでは早速,呼吸器内科での一日を見ていきましょう!

08:30~
病棟回診・病棟業務
前日から朝にかけての患者さんの状態をカルテで確認後,回診に向かいます。回診後はカルテ記載をしたり,上級医の指示を受けながら処方・処置をしたりします。
12:30~
気管支鏡検査
毎週水曜日に気管支鏡検査があります。器具や薬の準備,咽頭麻酔や鎮静薬の投与が研修医の主な仕事です。事前に練習をしておけば,指導医とともに気管支鏡操作をさせていただける機会もあります。
15:30~
カンファレンス
毎週木曜日はカンファレンスがあり,新規に入院した患者さんの経過や治療方針を共有します。研修医も担当患者さんのプレゼンテーションを行います。
17:00~
病棟回診・病棟業務
その日に行った検査結果や患者さんの状態変化をカルテ上で把握し,夕方の回診を行います。回診後,上級医と今後の方針を確認してその日の業務は終了です。

呼吸器内科では感染症から自己免疫疾患,悪性腫瘍まで幅広い症例を経験することができます。研修を通じて抗菌薬やステロイドの使い方といった他科でも不可欠な知識が得られるだけでなく,胸腔穿刺や気管支鏡などの手技も経験することができ,充実した研修生活が送れています。

研修医1年目もそろそろ折り返しです。これからの研修がより一層学び多いものとなるよう,気を引き締めて精進していきたいと思います。

8月)初期臨床研修医1年次 下江 章裕

下江 章裕

研修医1年目の下江です。私は7月から8月にかけて,総合診療科・感染症科で研修しています。

新型コロナウイルス感染症の第7波の真っただ中で,研修医がどのような一日を過ごしているかを紹介できればと思います。

08:00~
病院に出勤します。まずはカルテで,受け持っている病棟患者さんの夜間のバイタルや経過を確認し,今日の患者さんの予定(血液検査・画像検査・生理検査・リハビリなど)を把握します。
08:25~
病棟へ行き,患者さんのプレ回診を行います。夜間の様子で気になった点やバイタル上気になったことを実際に患者さんに聞いて,身体診察などを行い,自分なりにまとめます。
09:00~
全体カンファレンスです。総合診療科・感染症科は2チームに分かれて,カンファレンスを行います。カンファレンスでのプレゼンは基本的に研修医がすべて行うので,カルテ上気になった点やプレ回診で気づいたことなどをプレゼンし,自分なりの治療計画や疑問点などを質問することができます。毎日プレゼンを行うので大変ですが,経験が積めてとても勉強になります。
10:30~
チームで病棟回診をします。指導医の先生に身体診察上の疑問を聞くことができます。
11:00~
回診終了後,カルテの記載を行います。カンファレンス中に教えていただいたアセスメントや治療計画を記載し,処方や検査のオーダーをします。
13:00~
総合診療科・感染症科はチームごとにその日の救急対応が決められていて,コンサルテーションされた急患を指導医の先生と診察します。感染症患者の診察・問診・初期対応,グラム染色の見方,抗菌薬の選択など多くのことを学ぶことができるチャンスです。
16:00~
夕方カンファレンスです。日中行った検査の確認,患者さんの容態の変化,救急患者で入院になった人などをプレゼンで発表します。朝・夕と2回のプレゼンの場があるので鍛えられること間違いなしです。
17:00~
夕方カンファレンスで教えていただいたことをカルテに整理します。記載し終わったら帰宅します。

以上が総合診療科・感染症科の一日です。

総合診療科はとにかくカルテに向き合う時間が長く,患者さんのアセスメントを考える時間が長くとれることが特徴です。自分なりの考えをカルテに記載し指導医に修正していただくことで,正しい知識とアセスメント力を身に付けることができます。また新型コロナウイルスが流行する時代に医師になった身として,感染症の初期対応を正しく学ぶことは必須であり,そういった意味でも感染症の基本を学ぶことができた大変貴重な時間だったと思います。

県立広島病院は救急受け入れの件数も多く,研修医が経験する症例数もとても多いので,毎日が成長のチャンスです。初期研修で自分を鍛えたいと思っている人におすすめの病院だと思います。ぜひ病院見学に来てみてください!

まだまだ医師として未熟な自分ですが,日々精進し立派な医師になれるように頑張っていきたいと思います。

7月)初期臨床研修医1年次 土本 紘子

土本 紘子

研修医1年目の土本です。私は6月から7月にかけて糖尿病・内分泌内科で研修しております。

今回は糖尿病・内分泌内科のとある一日の流れをご紹介いたします。

08:30~
病棟回診
自分が担当させていただいている患者さんの回診を行います。入院されている患者さんのお話を聞き変化がないか確認する他にも,新しく入院された患者さんに対して詳細な問診や身体診察を行います。
16:00~
カンファレンス
患者さんの今日1日の検査結果や経過などを自分なりにまとめてカンファレンスで発表します。今後の方針などもこの場で話し合います。

以上が1日の流れです。この他にも週に1度は多職種カンファレンスもあり,チーム全体で情報共有を行います。

疑問点などあれば自分で調べたり,上級医の先生方に質問することでより理解を深めることができます。インスリンなどについても実物を見せていただきながら使い方を学び,リアルタイムで変動していく血糖値を見ながらインスリンの量や種類の調整の仕方なども学べます。

上級医の先生方も丁寧に指導してくださり,気軽に質問もでき,充実した研修を行うことができます。私自身まだまだ未熟ではありますが,少しでも成長できるよう精進していきたいと思います。

6月)初期臨床研修医1年次 岡本 太樹

岡本 太樹

研修医1年目の岡本です。私は5月から6月にかけて産婦人科で研修をしています。

それでは産婦人科の一日を紹介します。

08:25~
病棟でカンファレンス
急患や入院中の患者さんの状態を共有します。週に一度,新生児科との合同カンファレンスを行います。母子共に健康に退院できるよう,新生児科と密に情報交換を行います。その後,受け持ちの患者さんの回診をします。
09:00~
手術
月曜日,火曜日,水曜日は産婦人科の手術日です。帝王切開や婦人科の子宮摘出術など様々な手術が行われており,1日に何件も手術に入ることがしばしばあります。
助手として術野に入るので,上級医に教えていただきながら多くのことを学ぶことができます。
病棟業務
入院中の妊婦さんの診察・管理を上級医と一緒に行います。当院は総合周産期母子医療センターであり,合併症妊娠や双胎間輸血症候群など色々な症例を経験することができます。特に合併症妊娠の妊婦さんは各診療科が協力して管理を行うため,小規模なカンファレンスがしばしば行われます。学ぶことが多く大変ですが,多くの知識を得ることができます。
外来見学
妊婦検診や産後1か月健診に同席します。各週数の妊婦さんの様子や気をつけるべき項目を学べるため,大変勉強になります。
カンファレンス
週に1度,その週に行われた手術,予定されている手術,病棟の患者さんの容体を把握し,今後の方針を確認,議論するために産婦人科カンファレンスが行われます。
研修医も受け持ちの患者さんについて報告します。
その他にも経膣分娩の立ち会いや,急患対応を上級医と行います。
 

当院の産婦人科はとにかく分娩が多いことが特徴だと思います。帝王切開による分娩は1か月で10件以上助手として経験することができます。

上級医の先生方は皆優しく,様々な質問に対して一つ一つ丁寧に答えてくださいます。また教育熱心な先生が多く勉強会を通して,妊婦さんに対応する際に注意する点(使用できる薬剤など),他の診療科でも役に立つ知識を教えてくださるので,大変勉強になります。

まだまだわからないことが多く,未熟さを痛感させられる毎日ですが,日々成長していこうと思います。

5月)初期臨床研修医1年次 藤井 康充

藤井 康充

5月を担当します研修医1年目の藤井康充です。5月から6月にかけて,麻酔科で研修しています。まだまだ慣れないことばかりで,力不足を思い知らされる毎日ですが,その分日々の充実を感じています。

麻酔科では,研修医が挿管,ルート確保などの基本的手技を積極的にでき,麻酔管理を指導医から丁寧かつ熱心に教えていただけます。そんな麻酔科研修の様子をお届けいたします!

07:00~
術後回診
前日に麻酔を担当した入院患者さんの様子を確認するため,病棟へ回診に行きます。患者さんが眠ってらっしゃることもあり,夕方に改めて訪問することも多いです。麻酔や挿管の副作用が出ていないか問診をして確認し,カルテに記載します。
07:30~
麻酔準備
麻酔科では,麻酔準備が研修医にとって一番大きな仕事の一つになります。前日までに一緒に麻酔を担当する指導医と打ち合わせをし,担当患者さんに最も適した麻酔方法を選択します。それに合わせた準備物を用意し,手術室に運び入れます。そして麻酔器を起動させ,使用する薬剤の準備を行います。準備を通じて,道具の場所や,機器の扱いなどが自然と身に付きます。
08:10~
カンファレンス
担当する患者さんの注意点を,指導医に簡潔にプレゼンテーションをします。麻酔は手術に不可欠ですが,安全には十分に配慮する必要がある医療行為です。麻酔上の問題点をカンファレンスで情報共有を行うことで,安全で確実な麻酔を目指します。
08:45~
入室・手術開始
患者さんが入室され,麻酔を開始します。指導のもと点滴ルートを確保し気管挿管,動脈ラインの確保,場合によって中心静脈カテーテル留置を行います。麻酔の導入が終わり患者さんの状態が安定すると,指導医と交代で早めの昼食をとります。研修医が1人で麻酔管理をする間はとても緊張しますが,指導医から指示をいただいたり,電話などで相談させていただいたりすることで,適切な対応ができます。
13:00~
術前診断,情報収集
1件目の手術が終わると,2件目の手術の合間に翌日の手術予定の患者さんを指導医と一緒に術前訪問します。麻酔の説明をし,患者さんの疑問や心配事がないかを確認します。患者さんとのお話が終わると,指導医と打ち合わせを行います。
17:00~
担当手術が全て終わると業務終了となります。
希望すれば,様々な手術に参加し,麻酔管理を勉強することが可能です。同じ麻酔科の研修医と,一日の麻酔に関する情報交換することもあります。

以上が麻酔科の一日の流れです。

麻酔科の研修は本当に勉強になることばかりです。まだまだ未熟な私は挿管も失敗し,ルート確保も失敗します。道具の名前や場所がわからず,指示されたことすらできないことも日常茶飯事です。モニターや血ガスの値から患者さんの状態を瞬時に把握することもままなりません。麻酔科の先生方は,そんな研修医の私にもたくさんのことを経験させようとしてくださいます。

研修医が色々な経験をできるのは当たり前ではありません。怒られたり失敗したりして落ち込むことも多いですが,この環境に感謝しながら,日々精進していきます。

外来診療時間

午前8時30分~午後5時15分

※初診の方はかかりつけ医の
 紹介状を持参してください。
※予約の無い方の受付時間
 午前8時30分~午前11時
(予約のある方の後での診療に
 なります)
※診療科によっては受診できない
 場合があります。
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休診日
土曜,日曜,祝日,年末年始
(12月29日から1月3日)
面会時間
11時~13時まで(平日)
15時~20時まで(平日)
11時~20時まで(土・日・祝日)

〒734-8530
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①⑦⑤番

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