リウマチ・膠原病について
近年の治療の進歩は目覚しく,早期に適切な治療を行うことによって,より多くの関節リウマチ・膠原病の症例で寛解を達成することが可能となりました。しかし,多くの当該領域の疾患では,一生涯治療が続くのが現状です。このため,年齢に応じた様々な健康上のイベントを乗り越えて,根気強く寛解維持療法を行うことが鍵となります。学会が推奨する最新の治療方法を踏まえながら,長期にわたる治療をより効果的に,そして安全に行えるよう,一人ひとりの患者さんにとって最も適した治療法の選択に努めてまいります。
もう一つの鍵は医療連携であると考えています。紹介いただいた患者さんの治療を調整し,安定した場合には,紹介元で治療を継続していただくことを心掛けます。この連携を可能とするために,病態の再燃,合併症や副作用などの問題が発現した際には,迅速な対応が取れるよう連携体制を拡充し,地域の皆様のニーズに対応できるように努めてまいります。