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谷為 恵三たにため けいぞう

部長

専門

放射線診断科
画像診断一般

資格・その他

日本医学放射線学会診断専門医
上級磁気共鳴専門技術者
臨床研修指導医

3テスラ MRIを用いたテーラーメイドの画像診断

MRIが臨床の現場で初めて使用されたのは1983年で,それから30数年が経過しました。0.15テスラから始まり,今では3テスラの装置が臨床現場で使用されています。また装置の高磁場化とともに,新しい撮像法が次々に開発され,臨床で利用されています。

頭部領域では,DWIで発症30分程度の急性期脳梗塞が診断でき,3D-TOF法を用いたMRAや3D-PC法によるMRVでは,造影剤を使用することなく,脳血管を詳細に描出させることが可能です。また,Labeling pulseを用いたASL法では,造影剤を使用することなく,脳血流量を定量化することも可能となりました。脳腫瘍では,MRSによる代謝物の定量,DWIによる細胞密度,DTIによる神経軸索障害の程度を評価することも可能で,これらの撮像法は治療効果を確認するのにも役立っています。

心臓領域では,造影剤を用いた心筋の血流量,線維化の程度,梗塞巣の範囲の評価が可能で,最近ではT1 mapなどによる心筋の組織定量化や冠動脈CTには劣るものの冠動脈の描出も可能になってきています。

腹部,骨盤部領域でも局所励起DWIによる腫瘍の鑑別診断,SENSE法の発展型であるGRAPPAによる高速,高空間分解能撮像,IDEAL法を用いた脂肪肝の定量なども可能です。

その他,紙面上では書ききれない多種多様の撮像法があり,現在は研究段階で,近日中に臨床現場で使用できそうな撮像法も多数あります。MRIを専門としている放射線科診断医はそれらの撮像法を理解して,専門の放射線技師と相談しながら,それぞれの患者さんに適したテーラーメイドの撮像法を決定し,検査を行うようにしています。