脳卒中治療 脳血管内治療
近年,脳卒中医療における脳血管内治療の進歩により,治療介入の適応は拡大しています。特に急性期脳梗塞に対する急性期血行再建術は,脳梗塞治療に革命を起こし,脳梗塞後の機能予後を改善しています。脳動脈瘤治療においても,フローダイバーターステントなどの新規デバイスの登場により,治療可能な症例が増えました。
私は,医者人生の大半を広島の市中病院で脳卒中治療を中心に携わってきました。この2年間は,ハイボリュームセンターである国立循環器病研究センターで開頭術と脳血管内治療,研究を含め研鑽を積んで参りました。脳卒中は突然発症し,人生を一変させる疾患であり,治療には医師と患者さんだけでなく,家族の協力が不可欠となります。地域の皆様に,急性期治療から慢性期の予防治療まで,最善の治療を提供できるよう,丁寧に説明して治療方針を決定していきたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。