膵がん早期診断への取り組み
2024年1月より広島県全域において,医師会と行政との連携のもと,膵がん早期診断プロジェクト(Hi-PEACE)を開始する運びとなりました。
「Hi-PEACEプロジェクト」とは,地域の医療機関(かかりつけ医)にご協力をいただき,日頃の診察から膵臓の専門診療へとつなげていただくことで,地域をあげて膵がんの発症を見落とさない体制づくりを目指すものです。
症状にとらわれず,膵がんのリスク因子や画像検査による間接所見がある患者さんには, スムーズに膵臓の精密検査とフォローを受けていただけるように,円滑な医療提供ができる仕組みを整えています。
こうした取り組みにより,膵がんをより早期に診断し,膵がんの予後の飛躍的改善や新たな膵がん早期診断マーカーの確立につながることを期待して,地域の医療に貢献していきたいと考えています。