神経免疫疾患
神経免疫疾患は,脳・脊髄といった中枢神経,末梢神経,筋,神経筋接合部,微小血管など,免疫反応のターゲットとなる部位によって様々な症状を呈します。歩行障害,四肢のしびれ感,視力障害,複視,めまい,易疲労感などが代表的な症状ですが,非特異的な症状が多いのも事実です。診断には詳細な神経診察のみならず,MRI検査や電気生理学的検査,髄液検査などが必要であり,急性進行性の経過を辿るケースも多く,臨床各科との連携に加えて,救急隊や病診連携の構築も必須であるものと考えています。
多くは難病指定がされており,診断が難しいケースもあります。しかしながら,早期に発見し,適切な診断のもと治療を行えば,コントロール可能であるケースも多く,十分に社会復帰が見込まれます。