近年，お元気に活動的にご活躍される中高年の患者さんも多くなり，その中で変形性膝関節症に伴う膝の痛みは身近なものになっています。

痛みの改善には消炎鎮痛剤の内服，外用剤の貼付，装具の装着，ヒアルロン酸の関節内注射などの保存的加療，運動療法や物理療法などのリハビリ加療は有効ですが，膝の変形や不安定性が高度で，痛みの持続や歩行障害など，日常生活動作に大きな支障となる場合には，人工膝関節置換術は有効な治療の選択肢の一つと言えます。

近年の人工膝関節のデザイン，材質，耐久性の向上，手術手技の発展と進歩により，長期の安定した術後成績の獲得が可能となり，今後も，より本来の自分の膝に近い機能の回復により，患者さんに高い満足度を感じて頂ける可能性のある分野です。

私のこれまでの人工膝関節置換術の治療経験を生かして，少しでも地域の患者さんのお役に立てるよう研鑽を積んで行きたいと考えておりますので，今後ともご指導ご鞭撻のほど，よろしくお願いいたします。

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