周産期領域では以前から出生前診断が行われていましたが，NIPT（non-invasive prenatal genetic testing）が行われるようになってから遺伝カウンセリング外来がそれまでよりも広く知られるようになりました。また，当院は総合病院では数少ない生殖医療科もあり，着床前診断（PGT）も行っていますし，疾患によっては妊娠前からカウンセリングに来られる方もおられます。

私も臨床遺伝専門医としてこれらの遺伝カウンセリングに携わってきました。総合周産期センターである当院では，産婦人科のみでなく生殖医療科，新生児科，小児科をはじめ関連する各科と連携しながら遺伝カウンセリングを行うことで多方面からサポートを行っています。今後更に連携を深め遺伝カウンセリング体制の充実を図っているところです。